持つて出る昨日の傘や梅雨暗し ハードエッジ
梅雨出水畦道消えて恐ろしや ハードエッジ
草引けば土美しや梅雨晴間 ハードエッジ
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
持つて出る昨日の傘や梅雨暗し ハードエッジ
梅雨出水畦道消えて恐ろしや ハードエッジ
草引けば土美しや梅雨晴間 ハードエッジ
水底の目高の影の方が濃し 西村和子
水底に映れるごとし遠花火 長谷川櫂
水の底突けば固しや水澄める 岸本尚毅
降り方の緩急自在梅雨の日々 ハードエッジ
梅雨なれや傘の袋が落ちてをる ハードエッジ
長梅雨の変な処に変な虫 ハードエッジ
拾はれてよりの仕合せ桜貝 後藤比奈夫
あはれ子の夜寒の床の引けば寄る 中村汀女
元日は大吹雪とや潔し 高野素十
豆めしを炊きたる母も嬉しさう ハードエッジ
うす塩の仄かに甘し豆ごはん ハードエッジ
母の日の母なき月日豆ごはん ハードエッジ
紅梅の紅の通へる幹ならん 高濱虚子
ソーダ水深きところを吸はれをる ハードエッジ
しぐるるや駅に西口東口 安住敦
七十の母がかしづく雛かな 山田みづえ
あかつきや歩く音して籠の虫 岸本尚毅
風邪の面たはしの如くなりにけり 迷水
青き踏む左右の手左右の子にあたへ 加藤楸邨
山蟻や定家の捨てし歌の数 南うみを
川船のぎいとまがるやよし雀 高濱虚子
国産データベースソフト「桐」
使い勝手
改善希望あれこれ
木枯に売るや箒を逆立てて ハードエッジ
赤や黄の面影のある落葉かな ハードエッジ
水鳥は冷たき水に素足なり ハードエッジ
青い目は魔法使の子猫とも ハードエッジ
猫の子に何かいいことありさうな ハードエッジ
猫の子と雨音を聞く日曜日 ハードエッジ
如月や貝の中なる貝の肉 ハードエッジ
かせぎ居り春の歌舞伎座たのしみに 伊藤たか子
線路まで伸びて夜なべの灯なりけり 菖蒲あや
言葉さへ躓くやうに日短 ハードエッジ
食へといふ根・人・柑や冬至の夜 ハードエッジ
毛並よきものを誂へクリスマス ハードエッジ
満開の花より白し塩むすび ハードエッジ
雨だれの向うは雨や蟻地獄 岸本尚毅
孤独死のきちんと畳んである毛布 北大路翼
花ふぶき給水塔をたてまつる ハードエッジ
後に続けと遠近の花吹雪 ハードエッジ
夢の世のホワイトノイズ花吹雪 ハードエッジ
リボンして伴奏の子や卒業歌 ハードエッジ
去るものは追はず卒業式終る ハードエッジ
忘れ得ぬことぞ悲しき卒業歌 ハードエッジ
海に入ることを急がず春の川 富安風生
かしこげに首を傾げて子猫かな 長谷川櫂
椿落ちて昨日の雨をこぼしけり 与謝蕪村
苗札に大きくなれと書いてある ハードエッジ
苗札の予告通りに芽吹きたる ハードエッジ
苗札の影くつきりと良い天気 ハードエッジ
燃えて立つ鋼の足の花篝 ハードエッジ
また一つ消えて最後の花篝 ハードエッジ
花篝消えて夜明の石畳 ハードエッジ
春浅し空また月をそだてそめ 久保田万太郎
百千鳥雌蕊雄蕊を囃すなり 飯田龍太
すててこや百鬼夜行のしんがりの 佐々木六戈
神主のはたはたしたる雛流し ハードエッジ
月天心貧しき町を通りけり 与謝蕪村
天井の鼠いつしか神隠し 穴井太
春塵や木馬の金の目の卑し 中村和弘
金色の目玉動きぬ蟇 近藤英子
木偶の目の夜は金色に木枯吹く 桂信子
夢の世の砂のお城と海の家 ハードエッジ
秋簾とろりたらりと懸りたり 星野立子
その重さとてつもなくて山眠る 鈴木鷹夫
腸に春滴るや粥の味 夏目漱石
大仏にはらわたのなき涼しさよ 正岡子規
はらわたの熱きを恃み鳥渡る 宮坂静生
空港に大夕立や響きけり ハードエッジ
素読とは大緑蔭にひびきけり 田中裕明
除夜の鐘先づはわが世にひびきけり 百合山羽公
花びらは箱根の山を越すつもり
行く年やいくたび鍋を囲みても
火の鳥の大いなるかな吉書揚
めし粒に馴るゝあはれや雀の子 野村喜舟
長き尾を垂るる哀れや鵙の贄 ハードエッジ
家々の灯るあはれや雪達磨 渡辺水巴
紐解いて枝ひろがるや桃の花 長谷川櫂
あかあかと日は難面くも秋の風 松尾芭蕉
草の根の蛇の眠りにとどきけり 桂信子
卒業歌ぴたりと止みて後は風 岩田由美
稲刈つて畦は緑に十文字 高野素十
怖い夢見しや氷柱の曲りしは ハードエッジ
優しさは蜜柑の皮を剥くやうに ハードエッジ
楽しくて体にも良き炬燵かな ハードエッジ
少年の一人住む星クリスマス ハードエッジ