和語一覧:更新ほぼ終了
1117語/2019.4.24
1040語/2019.1.14
800語/2018.4.22
600語/2018.4.4
約400語/2018.2.25
開発素句報 2018-11 富士やいま春あけぼのの色にかな
山々を押し開き行く春の川
細き枝の先の先まで芽吹きけり
恋猫でありし昔や猫ねむる
ペアリング15 向日葵の百人力の黄なりけり 加藤静夫
徂く春に何も持たせてやれぬこと 中原道夫
芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな 松尾芭蕉
数へ日の三時は日向四時の影 永井龍男
開発素句報 2018-12 春に吹く風は花びら運ぶ風
全山は今沸騰の桜かな
花びらは花を離れて空の旅
花びらは桜の花の涙かも
開発素句報 2018-13 満開の花に送られ花筏
春暁の海滴るや桜海老
古き良きものの一つに春の風
蒲公英や波打際の波殺し
開発素句報 2018-14 雨に立つ花の篝の鉄の足
君知るや春あけぼのの豆腐店
生産地シールはピンク春キャベツ
食はるるを鶯餅はまだ知らず
開発素句報 2018-15 美しき春よ春よと囀るよ
暁闇の遅々たる刻を囀れり
囀りて羽搏きて尚もどかしや
囀や墨痕はまだぬらぬらと
ペアリング16 我らみな青き地球の春の塵 ハードエッジ
スリッパを越えかねてゐる仔猫かな 高濱虚子
夏休みも半ばの雨となりにけり 安住敦
各地より我名あつまる年賀状 ハードエッジ
俳壇賞2017 落選作 一寸手を振つてやりたや撒水車
春昼の積木崩しの悲鳴らし
裸子の水に飛び込む水しぶき
月雪をさまよふ花の絵双六
ペアリング17 大きくて丸くて黄色春の月 ハードエッジ
赤子泣く春あかつきを呼ぶごとく 森澄雄
ところてん煙のごとく沈みをり 日野草城
流星や生れたるものは水にぬれ ハードエッジ
開発素句報 2018-16 お城では菖蒲祭をしてゐるよ
禁色の紫を花菖蒲かな
紫と白の絢爛花菖蒲
三方へ絞りを垂れて花菖蒲
和語俳句 【あ】 春ひとり槍投げて槍に歩み寄る 能村登四郎
温泉のとはにあふれて春尽きず 高濱虚子
臍出して雷様の大暴れ ハードエッジ
しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子
和語俳句 【い】 子に破魔矢持たせて抱きあげにけり 星野立子
泳ぎ子を警め通る草刈女 清崎敏郎
銀杏散る善は急げと言ふ如く ハードエッジ
木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ 加藤楸邨
和語俳句 【う】 初夢の吉に疑無かりけり 松瀬青々
爺婆の蠢き出づる彼岸かな 内藤鳴雪
通り雨薄暑疑ひなかりけり ハードエッジ
水桶にうなづきあふや瓜茄子 与謝蕪村
和語俳句 【え】 涼しさは花えらびゐる尼二人 長谷川双魚
いたづらをせむと笑む子やさくらんぼ 鶴岡加苗
水着選ぶいつしか彼の眼となつて 黛まどか
大寒を選びしごとく逝きたまふ 鷹羽狩行
和語俳句 【お】 長雨に火力衰ふ曼珠沙華 高澤良一
自転車の妻に驚く鰯雲 斎藤夏風
初雪の驚き消ゆる水面かな ハードエッジ
斧入れて香に驚くや冬木立 与謝蕪村
和語俳句 【か】 かしこげに首を傾げて子猫かな 長谷川櫂
桜貝握り拳に匿へり ハードエッジ
夏草に延びてからまる牛の舌 高濱虚子
恋をしてからびし蚯蚓かもしれず しなだしん
和語俳句 【き】 競ふとも見えぬ遠さのヨットかな 三村純也
残雪を軋ませつ摘む蕗の薹 篠田悌二郎
汽車長くきしみて止る夏山峡 細見綾子
歳月に鉾の車輪の軋むかな ハードエッジ
和語俳句 【く】 秋は餉のあともくつろぐ木の実あり 森澄雄
るりるりと天をくすぐる雲雀かな ハードエッジ
新涼の胸くつろげてありにけり 川崎展宏
蚯蚓鳴く寂しさに身をくねらせて ハードエッジ
和語俳句 【け】 弟やまだ穢れなき捕虫網 ハードエッジ
蠅打つていさゝか穢す団扇哉 高井几董
秋雨に焚くや仏の削り屑 高桑闌更
死神を蹴る力なき蒲団かな 高濱虚子
和語俳句 【こ】 初雪をどろにこねたる都かな 水田正秀
地虫出て目をこするさま人の子なら 加藤楸邨
寝転ぶに春の証の腕まくり ハードエッジ
がりがりとこする音して鹿のゐる 岸本尚毅
和語俳句 【さ】 白木蓮の散るべく風にさからへる 中村汀女
初蝶を苛む風となりにけり 西宮舞
山百合を捧げて泳ぎ来る子あり 富安風生
悴める掌を包みやり諭しけり 西村和子
和語俳句 【し】 父はもう母を叱らず冷奴 栗坪和子
麦秋の乳房悔なく萎びたり 橋閒石
萎みたる胡瓜の花の茶色かな ハードエッジ
芋二つしなびて冬の空があり 岸本尚毅
和語俳句 【す】 葉先より指に梳きとる螢かな 長谷川櫂
雷激し浴後の髪を梳きをれば 館岡沙緻
流燈の岸辺の草を擦ることも 藺草慶子
惜しみなく地擦る束帯時代祭 西本一都
和語俳句 【せ】 春めきし風と覚えつ急かずゆく 星野立子
城攻めの騒ぎよ蓮の葉も花も 鷹羽狩行
萩の風何か急かるる何ならむ 水原秋櫻子
ふる雨や浮寝の鳥を水輪攻め ハードエッジ
【言葉】 粗大とは枯野の岩をいふ言葉
おかはりの言葉覚えて豆の飯
白玉や水に放つといふ言葉
そはそはは愉快な言葉春を待つ
ペアリング18 丸ごとの西瓜巻き取る象の鼻 ハードエッジ
一寸ゐてもう夕方や雛の家 岸本尚毅
母の日の知らぬは母の誕生日 ハードエッジ
夏草に延びてからまる牛の舌 高濱虚子
和語俳句 【そ】 辣韮をつまみそこねし西鶴忌 榎本好宏
蜆汁はや子も揃ふことまれに 中村汀女
松風の中を青田のそよぎかな 内藤丈草
山茶花は零れ冬菜は峙ちて ハードエッジ
和語俳句 【た】 秋立つや音を違へて稲と草 岸本尚毅
酒ならばたしなむと言へ鱧の皮 吉田汀史
仏にも寒九の水をたてまつる 森澄雄
達筆のわが名たまはる年賀状 ハードエッジ
和語俳句 【ち】 手花火の明りに昼と違ふ庭 利普苑るな
従姉妹とは一つ違ひや花衣 星野椿
牡丹の色違へども蘂の金 川崎慶子
すれ違ふ寒鯉に渦おこりけり 岸本尚毅