分割/2018.2.7、免る/2017.12.22、貪る/2017.10.5、蝕む/2017.9.21、愛づ/2017.9.19、召す/2017.9.13、/2017.9.6-7 /2017.8.26
◎和語俳句、ま行の「ま」です
→「み」
→「む」
→「め」
→「も」
◎任す=まかす
→仕る=つかまつる
菜の花の黄のひろごるにまかせけり 久保田万太郎
神々の力任せの雲の峰 ハードエッジ
※雲の峰=くものみね
秋かぜの入るにまかせむ窓あけよ 久保田万太郎
春なら、こんな感じか、、、
仏間までさくらの風を通しけり 櫛原希伊子(くしはら・)
鶇死して翅拡ぐるに任せたり 山口誓子(せいし)
※鶫=つぐみ、翅=はね
雪も亦怒りに任せ降るらしも 相生垣瓜人(あいおいがき・かじん)
◎紛る=まぎる
続き咲く花に初花紛れゆく 中本真人
※初花=はつはな ←濁らず清音 要注意→オレ
初花に対する、初雪には、こんな句もあります
初雪を人が踏み人々が踏む 鈴木牛後
枯色の中に紛れず寒鴉 ハードエッジ
※寒鴉=かんがらす
◎勝る=まさる=優る
永き日の睡魔にまさる朋ありや 糸大八(いと・だいはち)
※睡魔=すいま、朋=とも
啓蟄をかがやきまさるわが三角州 櫂未知子(かい・)
※啓蟄=けいちつ、三角州=デルタ
一輪の百花にまさる返り花 山本茂子
金銀に勝る子宝宝船 ハードエッジ
万葉集、
銀も金も玉も何せむに
優れる宝子にしかめやも 山上憶良(やまのうえの・おくら)
◎瞬く=またたく
春雨やみなまたたける水たまり 木下夕爾(ゆうじ)
道化師の眼のなかの眼が瞬ける 渡辺白泉(はくせん)
◎纏ふ=まとう
うす絹をまとふ恨や今日の月 鈴木花蓑(はなみの)
※恨=うらみ
冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋櫻子(しゅうおうし)
◎免る=まぬがる
香水やまぬがれがたく老けたまひ 後藤夜半
※老け=ふけ
芥子咲けばまぬがれがたく病みにけり 松本たかし
※芥子=けし、病み=やみ
その他のま行:
以上です
お読み頂きありがとうございました