開発素句報 2026-03 何なんだこの暑さは、といふ暑さ

開発素句報 2026-03 「表題」

◎葉書俳句

◎テキスト

何なんだこの暑さは、といふ暑さ ハードエッジ

この暑さ:
この暑さ町に看板ごてごてある 鈴木しづ子
この暑さどかと動かず道元忌 長谷川櫂
この暑さ山も憮然として聳ゆ 和田耕三郎

炎帝の光線銃に死角なし ハードエッジ

死角:
食堂に死角の席やぼたん雪 岡田由季
死角さへ見ゆるぶらんこ疾く漕げば 櫂未知子
蓬摘む墳の死角の片日和 赤尾恵以
落花吹きたまる格納庫の死角 鷹羽狩行
凩の死角一灯生きてをり 植田暁生
いつも陽の死角にありて浮寝鳥 小澤克己

干されあるシーツの陰に日焼の子 ハードエッジ

干されある:
かの人のシヤツ干されある椿かな 岸本尚毅
たかだかと日に干されある瀑布かな 川名将義
干されある藻の金色や紫や 篠原鳳作
身代りの如くに梅の干されある ハードエッジ
渋柿の皮も近くに干されある ハードエッジ
その山の日に干されある茸かな ハードエッジ
寒さうに洗濯物の干されある ハードエッジ
寒風に吹かれ天日に干されある ハードエッジ
木枯に鮭も大根も干されある ハードエッジ
干されある消炭のまだ濡れてゐし 吉川きわえ

はるかなる避暑地の人へ書く手紙 ハードエッジ

書く手紙:
永き日や文字置くやうに書く手紙 箱森裕美
春雨や日を跨ぎつつ書く手紙 藤井あかり
昂り書く手紙よ蚊火の末みだれ 鷲谷七菜子
夜長人たのしみて書く手紙かな 楠目橙黄子
名月の夜ぞ外つ国に書く手紙 星野立子
渡り鳥紙ナプキンに書く手紙 神野紗希
※BGM:荒井由実『海を見ていた午後』
ストーブを離れ一気に書く手紙 阪本道子

紙箱に実物大のメロンの絵 ハードエッジ

紙箱:
紙箱に鶯餅やちよんちよんと 西村麒麟
紙箱のこころもとなし蓬餅 長谷川櫂
草餅に紙箱の底たわむたわむ 柘植史子
紙箱に乾いて軽く兜虫 クズウジュンイチ
紙箱の持ち重りする寒卵 右城暮石

ある時は蛾を巻き込んで扇風機 ハードエッジ

巻き込:
雪解川解けざるものも巻き込んで ハードエッジ
降つて来し雪巻きこんで雪解川 桑原立生
巻き込んで卒業証書はや古ぶ 福永耕二
後を追ふ椿も渦に巻き込まれ 鷹羽狩行
胎内へげんげ巻き込む牛の舌 天野莫秋子
すさましや紅葉まきこむ水車 正岡子規
正月の人出の中に巻き込まれ ハードエッジ

だめだこりや、わが身とけゆく熱帯夜 ハードエッジ

わが身:
春眠のわが身をくぐる浪の音 山口誓子
草焼いて所詮は死ぬるわが身かな 星野立子
玉椿わが身痩せつつ咲きこぞる 富安風生
水着干し我が身見られてゐるごとし 吉田林檎
出不精になりし我身の秋深く 渋沢渋亭

秋風のわが身ひとつの句なりけり 安住敦
浴して我が身となりぬ盆の月 小林一茶
われとわが身をかばへばの寒さかな 久保田万太郎
寒き夜や我身をわれが不寝番(ねずのばん) 小林一茶
冬の日のしばらく照らす我身かな 高野素十

冬の日に我身の日なた日かげかな ハードエッジ
凍りたるわが身とけゆく薬喰 星野立子
よき櫛の我が身と古りぬ木の葉髪 松本たかし
鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな 久保田万太郎
鶴啼くやわが身のこゑと思ふまで 鍵和田秞子

◎初案7句

何なんだこの暑さはといふ暑さ ハードエッジ
炎帝に死角なし日を降り注ぐ ハードエッジ
猛暑酷暑に寝る楽しみも奪はれて ハードエッジ
扇風機ある時は蛾を切り刻み ハードエッジ
シーツ洗ひ干せば日焼の子が隠る ハードエッジ
はるかなる避暑地机の向きを変へ ハードエッジ
木箱高く紙箱安きメロンなり ハードエッジ

◎推敲句一覧/pdf

全40句/1枚

 

◎A4/葉書推敲 原稿/pdf

なし

◎A4/葉書推敲 加筆/pdf

なし

◎葉書推敲 原稿/pdf

作業忘れ (^_^;;;

◎葉書推敲 加筆/pdf

全5枚

 

◎葉書俳句表側

秀句一覧、初設定、要レイアウト修正

以上です