満天の星に送られ流星は
流星に潮吹き上ぐる鯨かな
流星の降り止まぬ夜もいつか来て
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
満天の星に送られ流星は
流星に潮吹き上ぐる鯨かな
流星の降り止まぬ夜もいつか来て
変換の挙式と出でし虚子忌かな
シュッと出る泡の石鹸若葉の夜
真空を自由落下の羽根布団
のびのびと長き蛙や鵙の贄
鵙の贄鵙の帰りを待つ如く
鵙の贄月の光に冷ゆるかな
朝顔の花が減り葉に穴があき
朝夕の六時の暗さ曼珠沙華
柿の実に装填されし種八個
荒ぶるや門の仁王と菊の武者
桃の実の花柱名残といふあたり
穴のあるナットと穴のなき木の実