夏 【薄暑】 花買うて薄暑の街を我がものに

全然堂歳時記 夏の部
【薄暑】はくしょ

全然堂歳時記=現在、本号を含め82記事=春夏秋冬–年末年始=29-13-17-16–3-4
/2023.7.8

子季語:軽暖

◎葉書俳句

印刷後に季節が「春」だったのを発見
Excelの書式で「春」→「夏」を被せたつもりが、
今度は一部消し忘れが発生
「Hi-uni 10B」が無様にダブってます
もうどうにもならないのでこのままとします/2023.7.7

 

◎テキスト

旅に良し家居また良し薄暑かな ハードエッジ
白雲の夜空に遊ぶ薄暑かな ハードエッジ
通り雨薄暑疑ひなかりけり ハードエッジ
そよ風に吹かれ薄暑の旅へかな ハードエッジ
信号を軽く抜けたる薄暑かな ハードエッジ
旅ゆけば薄暑の町のベーカリー ハードエッジ
薄暑なり銀座へ出れば画廊あり ハードエッジ
軽暖のオープンカフェに人を待つ ハードエッジ
見て楽し薄暑の街の人通り ハードエッジ
軽暖の街に薄暑の人通り ハードエッジ
高校生に薄暑の町の狭さかな ハードエッジ
軽暖の男に荷物持たせては ハードエッジ
花買うて薄暑の街を我がものに ハードエッジ
友だちも出来て薄暑の下校の子 ハードエッジ
公園に木の椅子乾く薄暑かな ハードエッジ
ハンガーの肩の荷軽き薄暑かな ハードエッジ

◎推敲過程/テキスト/pdf

全2枚/114句

全然堂歳時記 夏 【薄暑】 テキスト推敲

◎推敲過程/A4印刷+手書き/pdf

全4枚

全然堂歳時記 夏 【薄暑】 A4推敲

◎推敲過程/葉書俳句+手書き推敲/pdf

一部というか、大方の季節表示が「夏」になってました。ご容赦 m(_ _)m

葉書俳句推敲前 全5枚

全然堂歳時記 夏 【薄暑】 葉書推敲 原稿

葉書俳句推敲後 全5枚

全然堂歳時記 夏 【薄暑】 葉書推敲 加筆

◎葉書俳句表側

◎データベース画面/桐v10

◎薄暑秀句

週末をさけて薄暑の城ヶ島 星野立子
日曜の午後の銀座の薄暑かな 成瀬正俊
軽暖や坐臥進退も意のまゝに 高濱虚子
もの忘れわらふほかなき薄暑かな 久保田万太郎
軽暖の日かげよし且つ日向よし 高濱虚子
薄暑なり好暑とも亦言ふべきか 相生垣瓜人
如露の水素足にかかる薄暑かな 清崎敏郎
薄暑午後さらりと雨の降ればよきに 成瀬正俊
青空の中に風吹く薄暑かな 松瀬青々
石庭の白砂ひかる薄暑かな 久保田万太郎
個展いで薄暑たのしき街ゆくも 水原秋櫻子
洋館にロケ車の止まる薄暑かな 佐藤郁良
にひづまの水仕愉しむ薄暑かな 西島麦南
はたらいてもう昼が来て薄暑かな 能村登四郎
素手振つて薄暑の街をつつ切りぬ 西村和子
二の腕も風に触れたき薄暑かな 山田弘子
パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高田風人子
薄暑の航籠のくだもの減らしつつ 友岡子郷
浴衣裁つこゝろ愉しき薄暑かな 高橋淡路女
けふよりの薄暑となりし白地着る 森澄雄
ジーンズに腰骨入るる薄暑かな 恩田侑布子
薄暑来ぬ人美しく装へば 星野立子
皆が見る私の和服パリ薄暑 星野立子
サングラスかけて薄暑の軽井沢 田中冬二
帯解けば疲れなだるる夕薄暑 古賀まり子
女帯目立ち初めけり街薄暑 吉屋信子
はんけちのたしなみきよき薄暑かな 久保田万太郎
人々に四つ角ひろき薄暑かな 中村草田男
この街のたそがれながき薄暑かな 久保田万太郎
街の上にマスト見えゐる薄暑かな 中村汀女
旅帰り軽暖薄暑心地よし 高濱虚子

以上です