申し訳なささうな黄を青蜜柑
菊の香のつんと神代の昔かな
一年で果つる虫草秋の風
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
申し訳なささうな黄を青蜜柑
菊の香のつんと神代の昔かな
一年で果つる虫草秋の風
口笛の如く流星刺さりけり
立冬や歯磨で歯を美しく
いもうとへくちうつしなる手毬唄
白木蓮に純白といふ翳りあり 能村登四郎
万緑や寂しきものに永久歯 ハードエッジ
鮟鱇の口ほどもなき目なりけり ハードエッジ
家族の春特急の窓に鼻押し当て
枯色をまとふ香水鼻を打つ
人の世の目くそ鼻くそ山眠る
寝転ぶに春の証の腕まくり
団扇絵の美人片手に夕涼み
梅が枝の肘の辺の氷柱かな
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柿の木がこの柿食へと枝垂れけり
湯煙の夜空に消ゆる紅葉かな
少しづつ天気良き日の冬支度
持つて出る昨日の傘や梅雨暗し
梅雨出水畦道消えて恐ろしや
草引けば土美しや梅雨晴間
水底の目高の影の方が濃し 西村和子
水底に映れるごとし遠花火 長谷川櫂
水の底突けば固しや水澄める 岸本尚毅
降り方の緩急自在梅雨の日々
梅雨なれや傘の袋が落ちてをる
長梅雨の変な処に変な虫
拾はれてよりの仕合せ桜貝 後藤比奈夫
あはれ子の夜寒の床の引けば寄る 中村汀女
元日は大吹雪とや潔し 高野素十
卵焼黄色豆飯緑色
目に見えぬ塩の恩寵豆御飯
母の日の母なき月日豆ごはん
紅梅の紅の通へる幹ならん 高濱虚子
ソーダ水深きところを吸はれをる ハードエッジ
しぐるるや駅に西口東口 安住敦
七十の母がかしづく雛かな 山田みづえ
あかつきや歩く音して籠の虫 岸本尚毅
風邪の面たはしの如くなりにけり 迷水
青き踏む左右の手左右の子にあたへ 加藤楸邨
山蟻や定家の捨てし歌の数 南うみを
川船のぎいとまがるやよし雀 高濱虚子
国産データベースソフト「桐」
使い勝手
改善希望あれこれ
木枯に売るや箒を逆立てて
赤や黄の面影のある落葉かな
水鳥は冷たき水に素足なり
青い目は魔法使の子猫とも
猫の子に何かいいことありさうな
猫の子と雨音を聞く日曜日
如月や貝の中なる貝の肉 ハードエッジ
かせぎ居り春の歌舞伎座たのしみに 伊藤たか子
線路まで伸びて夜なべの灯なりけり 菖蒲あや
言葉さへ躓くやうに日短
食へといふ根・人・柑や冬至の夜
毛並よきものを誂へクリスマス
満開の花より白し塩むすび ハードエッジ
雨だれの向うは雨や蟻地獄 岸本尚毅
孤独死のきちんと畳んである毛布 北大路翼
花ふぶき給水塔をたてまつる
後に続けと遠近の花吹雪
夢の世のホワイトノイズ花吹雪
リボンして伴奏の子や卒業歌
去るものは追はず卒業式終る
忘れ得ぬことぞ悲しき卒業歌
海に入ることを急がず春の川 富安風生
かしこげに首を傾げて子猫かな 長谷川櫂
椿落ちて昨日の雨をこぼしけり 与謝蕪村
苗札に大きくなれと書いてある
苗札の予告通りに芽吹きたる
苗札の影くつきりと良い天気
燃えて立つ鋼の足の花篝
また一つ消えて最後の花篝
花篝消えて夜明の石畳
春浅し空また月をそだてそめ 久保田万太郎
百千鳥雌蕊雄蕊を囃すなり 飯田龍太
すててこや百鬼夜行のしんがりの 佐々木六戈
神主のはたはたしたる雛流し ハードエッジ
月天心貧しき町を通りけり 与謝蕪村
天井の鼠いつしか神隠し 穴井太
春塵や木馬の金の目の卑し 中村和弘
金色の目玉動きぬ蟇 近藤英子
木偶の目の夜は金色に木枯吹く 桂信子
夢の世の砂のお城と海の家 ハードエッジ
秋簾とろりたらりと懸りたり 星野立子
その重さとてつもなくて山眠る 鈴木鷹夫