角川俳句賞2026 落選供養 プランB あたたかや赤子笑つてゐるだけで

角川俳句賞 2026
プランB「春待つ花」50句

落選作

◎葉書俳句

 

◎テキスト

春

あたたかや赤子(あかご)笑つてゐるだけで ハードエッジ

笑ふ赤子/かなり得意な組み合せ/自己模倣?:
うんちして笑ふ赤子や暖かし ハードエッジ
薫風に赤子笑うて髪少な ハードエッジ
汗だくの赤子笑へばその母も ハードエッジ
汗かきの赤子泣いても笑つても ハードエッジ
ちらと笑む赤子の昼寝通り雨 秋元不死男

よくわらふ赤子に螢飛ぶさうな 田中裕明
父母が見えて赤子の初笑 ハードエッジ
初泣きの赤子を囲む初笑ひ ハードエッジ
歯が生えて赤子めでたし初笑 ハードエッジ

囀(さえず)れば小川の水も奏(かな)づるよ ハードエッジ

「奏づるよ」が甘つたるいとは思いつつ、
締切当日作成で推敲もなく応募してしまいました

改案:
囀りに小川の水も奏でけり ハードエッジ

川幅も次第(しだい)に春の川らしく ハードエッジ

自己模倣:
川幅も次第に広く暖かく ハードエッジ 2020年

磨(す)る墨(すみ)の短くなりし梅の花 ハードエッジ
海までの長き旅路(たびじ)の雛(ひいな)かな ハードエッジ
牡丹餅(ぼたもち)の粒餡(つぶあん)好きの彼岸(ひがん)なり ハードエッジ
涅槃図(ねはんず)の大き嘆(なげ)きの吊(つ)られある ハードエッジ
春昼(しゅんちゅう)の切られし糸の余りかな ハードエッジ
友の字が反の字に似る万愚節(ばんぐせつ) ハードエッジ
桜貝ちひさな人に拾(ひろ)はれて ハードエッジ
海を出て煮られ食はれて浅蜊(あさり)の殻(から) ハードエッジ
落椿(おちつばき)赤き水輪(みずわ)と思ふなり ハードエッジ
轟音(ごうおん)が鉄橋渡る山桜 ハードエッジ
仮の名と言はれし仮名(かな)ぞ飛花(ひか)落花(らっか) ハードエッジ
暗ければ暗き華(はな)やぎ春燈(はるともし) ハードエッジ
おそろしや雨ふる夜の花吹雪(はなふぶき) ハードエッジ

夏

青春はすでに思ひ出更衣 ハードエッジ
ゴム底の白靴、化繊の野球帽 ハードエッジ
乾杯やビールジョッキをぶつけ合ひ ハードエッジ
教室の画鋲寂しき夏休 ハードエッジ
サングラス鏡面仕立て早や古ぶ ハードエッジ
前向きに幹を降り来る蟻の列 ハードエッジ
衰へし視力の端の蚊の羽音 ハードエッジ
夕焼や階下の町も炎の色に ハードエッジ
四阿の四面楚歌なる夕立かな ハードエッジ
明易の保線作業の終るころ ハードエッジ

秋

角切りの西瓜は客にあとは子に ハードエッジ
七夕の団地給水塔高し ハードエッジ
盆用意わけのわからぬ箱もある ハードエッジ
鬼灯の花は知らねど買つて来る ハードエッジ
柔らかな岩の如くに鹿眠る ハードエッジ
蜻蛉の翅の長さよ鳴きもせず ハードエッジ
アパートに鳴く虫ひとつ今ふたつ ハードエッジ
台風を迎へ撃つべく遊園地 ハードエッジ
天国と対の地獄や敗荷 ハードエッジ
圧力で炊く新米の鍋重し ハードエッジ
ポケットも子の手も小さき木の実かな ハードエッジ
ドア開けて我家の外の秋の暮 ハードエッジ
長き夜の右へ左へ繰るページ ハードエッジ

冬

障子なき暮しなれども古畳 ハードエッジ
表裏なく踏み砕かれし落葉かな ハードエッジ
冬籠ひたすら我に籠るなり ハードエッジ
丸ごとの蜜柑むさぼる臍残る ハードエッジ
店先に並ぶパックのミニ聖樹 ハードエッジ

年末

年用意新製品に買ひ替へて ハードエッジ

新年

初乗の電車に遠く司令室 ハードエッジ

冬

たけのこの里にきのこの山に雪 ハードエッジ
寒卵割つて生身の寒卵 ハードエッジ
寒鴉用心棒の声を出す ハードエッジ
恋人と春待つ花を数ふれば ハードエッジ

◎初案50句

制作順:

買ひ替へて今年楽しき冬支度 ハードエッジ
仮の名と言はれし仮名や花吹雪 ハードエッジ
涅槃図を掛けて静かに騒がしき ハードエッジ
寒卵割つて卵の丸裸 ハードエッジ
踏みゆくや道の落葉の裏表 ハードエッジ

友の字が反の字に似る四月馬鹿 ハードエッジ
遊園地いま台風を迎へ撃つ ハードエッジ
衰へし視力の端の蚊の羽音 ハードエッジ
家居して己れに籠る冬籠 ハードエッジ
パックしてフックに吊られたる聖樹 ハードエッジ

鉄橋を轟音過る花筏 ハードエッジ
暗くしてなほ春燈でありにけり ハードエッジ
四阿の屋根頼もしき夕立かな ハードエッジ
盆用意わけのわからぬ箱もある ハードエッジ
玄関に地べたありけり秋の暮 ハードエッジ

青春の褪せたる色に更衣 ハードエッジ
教室の壁に画鋲の夏休 ハードエッジ
前向きに幹を降り来る蟻の列 ハードエッジ
たけのこの里もきのこの山も秋 ハードエッジ
粒餡の凸凹が好き彼岸の日 ハードエッジ

障子なき暮しなれども春燈 ハードエッジ
柔らかな岩の如くに鹿眠る ハードエッジ
海までの長き旅路を雛かな ハードエッジ
乾杯のビールジョッキを傷つけり ハードエッジ
川幅も次第に春の川らしく ハードエッジ

長き夜のページ捲れば数字増ゆ ハードエッジ
圧力をかけて新米炊き上げる ハードエッジ
秋灯の団地給水塔もあり ハードエッジ
ポケットも子の手も小さき木の実かな ハードエッジ
桜貝小さき人に拾はれて ハードエッジ

海を出て煮られ食はれて浅蜊殻 ハードエッジ
アパートに鳴く虫ひとつ時にふたつ ハードエッジ
寒鴉用心棒の声を出す ハードエッジ
磨る墨の短くなりし梅の花 ハードエッジ
角切の西瓜に刺さる爪楊枝 ハードエッジ

皮むかず蜜柑むさぼる臍は残す ハードエッジ
蟬より長き羽根の蜻蛉や鳴きもせず ハードエッジ
明易の保線作業を終了す ハードエッジ
あたたかや赤子笑つてゐるだけで ハードエッジ
夜桜の散り放題に夜は更けて ハードエッジ

落椿地べたに水輪あるごとし ハードエッジ
春昼の切られし糸の余りかな ハードエッジ
白銀の昔を映すサングラス ハードエッジ
ゴム底の白靴白き野球帽 ハードエッジ
道端の春待つものを数ふれば ハードエッジ

夕焼に階下の町も色付きて ハードエッジ
天国と対の地獄や敗荷 ハードエッジ
初乗の電車に遠く司令室 ハードエッジ
囀れば小川の水も奏づるよ ハードエッジ
鬼灯の花は知らねど買つて来し ハードエッジ

◎推敲句一覧/pdf

原句50句/推敲総数220句
最終稿50/句
ここでは最終稿とその推敲分を記載

全220句/5枚

 

◎A4推敲 原稿/pdf

全22枚/take-21まで/take-14が2枚

 

◎A4推敲 加筆/pdf

全23枚/take-21まで/take-8とtake-14が2枚

 

◎葉書俳句表側

 

 

 

◎データベース画面/桐v10

春夏:

秋冬:

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以上です