角川俳句賞 2026
プランA「破り捨てたる」50句
落選作
◎葉書俳句
◎テキスト
春
郊外はもうやはらかな春の土 ハードエッジ
郊外:
郊外に春の来てゐるアドバルーン 若杉朋哉
郊外に酒屋の蔵や冬木だち 黒柳召波
郊外/自作:
郊外に春の光と春の塵 ハードエッジ
郊外の栄枯盛衰夏の月 ハードエッジ
国道のやや郊外の西日かな ハードエッジ
郊外に日の差して来し冬田かな ハードエッジ
郊外も少し変りぬお正月 ハードエッジ
サイレンもチャイムも春の昼休 ハードエッジ
チャイム:
産院に授乳のチャイム春の宵 松村多美
花人ら祈りのチャイムとは知らず 田畑美穂女
猫の仔に小学校のチャイム鳴る 岡田由季
猫の子を抱へてチャイム押しにけり 千野千佳
春昼や頭で数へる蝶・鯨 ハードエッジ
数へる:
葉かげなる数へる程の青柚かな 高濱虚子
そのあとはかぞへるを止め流れ星 鷹羽狩行
沖の帆をかぞへることも盆休み 鷹羽狩行
虫売が銭を数へる銭の音 ハードエッジ
数へるにしても短日ばかりなり ハードエッジ
号と数える木枯も病室も 福田若之
朝~にかぞへる池の小鴨哉 成田蒼虬
数へ日の数へるまでもなくなりぬ 鷹羽狩行
数へ日を数へる唄もなかりけり ハードエッジ
梅と桃のやうに雛にかしづくよ ハードエッジ
どうにも、もたつき感
改案:take-28/最終稿/2026.3.22→take-12 take-12/2026.1.31へロールバック
ふたりして雛に仕へる梅と桃 ハードエッジ
かしづく:
春燈にかしづくごとく花舗の花 五十嵐播水
二人して雛にかしづく楽しさよ 夏目漱石
七十の母がかしづく雛かな 山田みづえ
うまず女の雛かしづくぞ哀れなる 服部嵐雪
夜桜にかしづく自動販売機 ハードエッジ
鮓つくる母にかしづく春祭 古賀まり子
牡丹にかしづく如く葉の静か 武原はん女
氷るまで山にかしづく二つの湖 栗生純夫
屈強の僧のかしづく冬の燭 長谷川櫂
わが十指われにかしづく寒の入 岡本眸
雛の間の半月ほどの昼夜こそ ハードエッジ
雛の間:
雛の間の闇うつくしき朝寝かな 原コウ子
美しきぬるき炬燵や雛の間 高濱虚子
雛の間のひと夜ひと夜の桃の花 ハードエッジ
雛の間に投げ込まれたる夕刊よ 岸本尚毅
雛の間を鬼より守る燭二塔 ハードエッジ
雛の間のぼんぼりの夜の翳あまた 長谷川素逝
雛の間に古きアルバム持ちこみぬ 金子敦
雛の間をかくれんばうの鬼覗く 行方克巳
雛の間のガラス戸妻子ゐて曇る 辻田克巳
豪雪の予報に点す雛の間 冨田みのる
新参の墓石もある春の風 ハードエッジ
苦手な取り合せに挑戦してみました
当時、手応えはあったのですが、
再考すると、「墓+死」対「春+生」で案外月並な気もしてきました
新参の墓石もある彼岸寺 ハードエッジ/2take前のバージョン
新旧のお墓も一族としてまとまった感じです/2026.6.11
新参:
新参のふるさと遠く寝入りけり 石原舟月
新参の身にあかあかと灯りけり 久保田万太郎
新参のよき子我が子にせまほしく 鈴木花蓑
新参のみめかはゆしと思ひけり 山口波津女
新参の眼鼻立ちよくはんべりぬ 飯田蛇笏
終点の駅に港や卒業す ハードエッジ
終点:
永き日の終点までを止らずに ハードエッジ
終点で降りて歩いて春の月 ハードエッジ
終点はぶらんこのある寺の前 ハードエッジ
終点の駅は小さし雲の峰 涼野海音
終点のレール反り立ち夏蕨 中村すみを
行く秋のバス終点の出湯かな ハードエッジ
泥寒し市電終点より先は 宮津昭彦
短日や終点のその先の車庫 ハードエッジ
大学構内バスの終点日脚伸ぶ 斉田仁
地に芽吹き木々にも芽吹く志 ハードエッジ
人生訓はどうよ、、、で「志」を削除:
木が芽吹き即ち草も芽吹くなり ハードエッジ/2026.6.10/take-32
木が芽吹き草が芽吹きて花はまだ ハードエッジ/2026.6.12/take-44
志/下五:
亀鳴くや事と違ひし志 安住敦
方寸にあり紅梅の志 川崎展宏
麦秋やあとかたもなき志 上田五千石
噴水や地に墜ちやすき志 武田菜美
天の川小さくあれど志 矢島渚男
紫に白に桔梗の志 ハードエッジ
西瓜ほど重くなけれど志 池田澄子
凍て厳し氷柱の先の志 ハードエッジ
食積に命惜しまむ志 石田波郷
屠蘇祝ふ古希には古希の志 清崎敏郎
栄螺なら強い戦車も作れさう ハードエッジ
戦車:
夾竹桃戦車は青き油こぼす 中村草田男
戦車ゆき雑草の花あらずなりぬ 加藤楸邨
戦車ゆきがりがりと地を掻きすすむ 三橋敏雄
かたかなでヒラガナと書く万愚節 ハードエッジ
うちの子といふは猫の子日だまりの ハードエッジ
うちの子:
一年生あの子もこの子も家の子も 石塚友二
母校とて知る人もなし桜咲く ハードエッジ
母校:
ぶらんこも代替りせし母校かな ハードエッジ
田のわれにとどく母校の卒業歌 中川博秋
桜咲く母校ならねどなつかしく 小川軽舟
桃さくらとろりと咲きて母校かな 小島千架子
神として来ませ母校は風薫る 及川貞
浴衣着て母校に集ふ花火の夜 ハードエッジ
蝉鳴いて母校に知らぬ師の多し 寺山修司
緑濃き母校はいまも女の園 楠節子
寒椿しかも真白に母校なる 古舘曹人
鉄筋は壁に隠れて花吹雪 ハードエッジ
鉄筋:
コンクリの中の鉄筋桃の花 ハードエッジ
挺子冷やか鉄筋易々と曲るなり 北野民夫
花冷の十四五人に出開帳 ハードエッジ
十四五:
鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規
鶏頭の十四五本の昃りぬ 高野素十
鶏頭の十四五本のありし庭 野木藤子
曼珠沙華十四五本も生けたらむ 相生垣瓜人
初鴉十四五羽とも数ふべし 相生垣瓜人
昭和の日キャラメル甘しチョコ苦し ハードエッジ
キャラメル:
もにやもにやとキャラメル剥くや日の盛 嵯峨根鈴子
キャラメルを近くに置きぬ蟻地獄 ハードエッジ
キヤラメルの箱も遺品や熊楠忌 西本博子
夏
豆ごはんいただきますももどかしう ハードエッジ
iいtだきます:
響爽かいただきますといふ言葉 中村草田男
電車到着見ヨ日本ノ更衣 ハードエッジ
到着:
祭馬トラックに乗り到着す 飯島正人
綱引きの綱が到着天高し 日原傳
七夕の夜の到着ロビーかな 黛まどか
団体さん今到着の紅葉宿 高澤良一
幹少し見えて青葉の木なりけり ハードエッジ
少し見:
襟もとの白すこし見え単衣もの 下田實花
塩の結晶すこし見えたり豆の飯 五十嵐義知
松明消て海少し見ゆる花野かな 与謝蕪村
厨窓町少し見え寒の雨 吉屋信子
風除の砂に埋もれて少し見ゆ 高濱虚子
ゆく年や海すこしみえ瑞泉寺 久保田万太郎
頭が少し見えて大きく初日の出 ハードエッジ
飛び立つや◯の中から巣立鳥 ハードエッジ
◯:
あたたかや漱石の句に子規の◯ 太田うさぎ
◯が良からうよ巣箱の入口は 大島雄作
麦秋の略圖の○が檀那寺 佐々木六戈
田を植ゑて祭のごとく明るけれ ハードエッジ
田を植:
やさしやな田を植るにも母の側 炭太祇
一枚の田を植ゑてゐる大人数 高木晴子
畦の木は大方ポプラ田を植うる 高濱虚子
田を植うる一歩の水の濁りかな 南うみを
田を植ゑしあとはまかせて風と水 加倉井秋を
田を植ゑてあがるや泳ぎ着きし如 橋本多佳子
田を植ゑてがら空きの空北国は 茨木和生
田を植ゑて海に浮きたる水の国 矢島渚男
田を植ゑて初めての夜来りけり ハードエッジ
田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男
田を植ゑるたび誕生日めぐりくる 津田清子
田を植ゑる泥の冷たきところまで 白石渕路
梅雨晴の干傘の影濃かりけり ハードエッジ
干傘:
干し傘を畳む一々夕蛙 芥川龍之介
干傘に山吹散るや狭き庭 正岡子規
夕立に干傘ぬるゝ垣穂かな 傘下
干傘を開く蝸牛は渦巻きぬ ハードエッジ
干傘のうらにかくれぬ鳳仙花 高橋淡路女
胃に溶けて薬効あるる雲の峰 ハードエッジ
薬効:
十薬の十の薬効十文字 ハードエッジ
水風呂をプールプールと喜びぬ ハードエッジ
水風呂:
水風呂へ流し込だる清水哉 小林一茶
水風呂の下や案山子の身の終り 内藤丈草
スッピンの涼しき顔で否と言ふ ハードエッジ
スッピン:
すっぴんの美輪明宏がいる炬燵 石原ユキオ
ごぼごぼと吸はれて終はるソーダ水 ハードエッジ
ごぼごぼ:
ごぼごぼと薬飲みけりけさの秋 尾崎紅葉
冬山やごぼごぼと汽車の麓行く 正岡子規
風邪の牛ごぼごぼ減らす注射液 右城暮石
天使より大きな翼揚羽蝶 ハードエッジ
大きな翼:
飛ぶ種の大きな翼涼しけれ 田中裕明
屋根は大きな翼のごとく雪晴るる 成田千空
蒲団出て大きな翼失へり 横山悠子
石像に大きな翼枯木立 ハードエッジ
蟬の字の憚に似る旱かな ハードエッジ
旱かな:
ぐつぐつと太陽煮ゆる旱かな ハードエッジ
暗き家に暗く人ゐる旱かな 福田甲子雄
湖底より鉄鎖現る旱かな 笠徹平
水草の泥に花咲く旱かな 正岡子規
大海のうしほはあれど旱かな 高濱虚子
働くや針より細き蟻の脚 ハードエッジ
働くや:
船底に人働くや春の海 ハードエッジ
働くや百千万の蟻の足 ハードエッジ
働くや黒髪のなき蟻の列 ハードエッジ
働くや大蟻小蟻中蟻も 高田風人子
飛来する蚊や警告を発しつつ ハードエッジ
発し:
捕虫網倒れて音を発しけり 原田喬
冬麗の富士に発して雲軽し 上田五千石
雪嶺に発し海まで短か川 山口誓子
松飾焚く火幣より発しけり 皆吉爽雨
蠅と蚊の羽音の違ひ体形も ハードエッジ
羽音:
蜂の巣の一丸となる羽音かな ハードエッジ
前を行く帰雁の羽音聞くならむ ハードエッジ
火取虫羽音重きは落ちやすし 加藤楸邨
水鳥の夜半の羽音も静まりぬ 高濱虚子
祠ごと地蔵を冷やす夕立かな ハードエッジ
祠:
赤飯に春日さしたる祠かな 正岡子規
初午の祠ともりぬ雨の中 芥川龍之介
囀の下に小き祠かな 尾崎紅葉
灯ともせば蚊の騒ぎ立つ祠かな 正岡子規
冬めくや祠に油揚の乾びゐて 三村純也
秋
澄む水を子の長靴が踏み荒らす ハードエッジ
踏み荒:
紫雲英田を踏み荒したる男の子 ハードエッジ
遠足に踏み荒らさるる芽吹山 ハードエッジ
白靴やどやどやと島踏み荒らす 仲寒蟬
月光の渚の砂を踏み荒らし 長谷川櫂
焚火跡踏み荒されてゐたりけり ハードエッジ
荒積みのテトラポッドに流れ星 ハードエッジ
テトラポッド:
テトラポットの太腿ならぶ鳥曇り 国領恭子
春の浜テトラポッドに干す布団 前原博文
磯遊びテトラポツトの角も踏み 上田五千石
テトラポット冬の怒濤の墓積むよ 百合山羽公
冬の濤テトラポットを丸呑みに 清水登江
水槽で終る一生星祭 ハードエッジ
水槽:
ペンギン涼し三日月型の水槽に 青木ともじ
水槽はびくともせずに梅雨の夜 ハードエッジ
水槽の水の動かぬ西日かな 小鳥遊五月
みな死んで水槽残る扇風機 大塚凱
水槽に金魚の幸や泡柱 ハードエッジ
どの水槽もくらげばかりぞ光放ち 小澤實
水槽のごとし夜長の美容院 西原天気
立秋の水槽真上から覗く 岡田由季
水槽に動く砂粒日脚伸ぶ ふけとしこ
数へ日や水槽の灯が届く床 髙柳克弘
台風に防潮堤の重たけれ ハードエッジ
防潮堤:
秋の雨防潮堤を行けど行けど 行方克巳
われ知らぬ菊人形の重さかな ハードエッジ
重さかな:
蜜蜂のひらひら飛べぬ重さかな ハードエッジ
飲み干してラムネの瓶の重さかな ハードエッジ
脱ぎ捨てて縮む水着の重さかな 佐藤郁良
満月の海より上がる重さかな 櫛原希伊子
寒天のまだ干し足らぬ重さかな 伊藤伊那男
柿の皮干すや時々ちぎり食ふ ハードエッジ
干すや:
白子干すや磯松の中一桜 徳永山冬子
肌のもの叩いて干すや朝桜 南うみを
梅干すや庭にしたたる紫蘇の汁 正岡子規
鰺干すや松葉牡丹のかたへより 水原秋櫻子
落穂干すや日に傾けて笊の底 西山泊雲
硬きままふくらんでゆく林檎の実 ハードエッジ
硬きまま:
春はまだ曙の色硬きまま ハードエッジ
冬
混み合へる画鋲の箱や山眠る ハードエッジ
混み合:
啓蟄や裁縫箱の混み合へる ハードエッジ
子供らの混み合ふ耳鼻科夏果つる 荒巷樹
老人でバスの混み合ひ豊の秋 片山由美子
虫の闇これより恋の混み合へる 山田露結
七草の根のほそほそと混み合へり 正木ゆう子
四五本の杭や冬日に鳥を待つ ハードエッジ
鳥を待:
鳥を待つ枝先バレンタインデー 鶴岡加苗
色鳥を待つや端居の絵具皿 松瀬青々
鷹に毟られたる鳥の骨白し ハードエッジ
骨+白:
白扇の骨に汚れの沿ひにけり 小野あらた
骨壺の白きを秋の蚊帳に見つ 瀧春一
落葉道駅へ続けりお寺へも ハードエッジ
続けり:
喪の家へ夏灯つづけり蛾と沿ひゆく 加藤楸邨
葉桜の並木つゞけり曲りても 星野立子
床下に枯野続けり能舞台 澤木欣一
日もすがら灯りつづけり寒造 清崎敏郎
土と水かけて終らす落葉焚 ハードエッジ
土+水:
水吸うて崩ゆる土塊つばめ来る 南うみを
水打つや一トうちづつの土ほこり 久保田万太郎
打水のたちまち乾く土の色 ハードエッジ
夕茜打水土に泡だてる 西山泊雲
水鳥にして雪のいろ土のいろ ハードエッジ
日本製降誕祭のヒット曲 ハードエッジ
新年
去年今年地に張り付ける滑走路 ハードエッジ
滑走路:
吹かば吹け春一番の滑走路 ハードエッジ
滑走路くらいの幅の虹立ちぬ ハードエッジ
滑走路尽きしところに月見草 冨田みのる
一本の滑走路ある花野かな 下村梅子
冬菫地方空港滑走路 ハードエッジ
角部屋の今こそ光れ初日の出 ハードエッジ
本歌取り:
木曾川の今こそ光れ渡り鳥 高濱虚子
書初や紙のま白に墨硯 ハードエッジ
真白:
真白なる根をかき分けて地虫出づ ハードエッジ
古き枝に新しき枝に梅真白 ハードエッジ
空母対空母積乱雲真白 ハードエッジ
夏空や水も浮力を得て真白 ハードエッジ
蛸足の肉の真白を胡瓜揉み ハードエッジ
夏料理ましろき紙のかぶせある 井上弘美
形代を覚悟の紙の真白なる ハードエッジ
八月や真白きものに蛆虫も 辻桃子
別れ蚊帳真白き繭ぞつきゐたる 加藤楸邨
手袋の真白なる挙手をして征けり 日野草城
真白な掛大根の一日目 太田土男
ましろなる神父の髯やクリスマス 富安風生
関東や葱を真白に醤油濃し ハードエッジ
冬
寒鯉は餅も食はずに沈みをる ハードエッジ
食はず:
雨蛙飲まず食はずの顔をして 右城暮石
人間も鳥も食はずに柿残る 右城暮石
寒鯉を雲のごとくに食はず飼ふ 森澄雄
衰へし日にも力や日向ぼこ ハードエッジ
衰へし:
山焼のはや衰へしところかな 岸風三楼
衰へし夏に最後の水を打つ ハードエッジ
きのふより今日おとろへし牡丹かな 行方克巳
がつくりと日の衰へし案山子かな 小川軽舟
衰へし心身をもて焚火かな 上野泰
春
三月を破り捨てたる四月かな ハードエッジ
四月かな:
青春は馬鹿馬鹿しくて四月かな 櫂未知子
教室に世界地図ある四月かな 明隅礼子
花びらの花より小さき四月かな ハードエッジ
山葵田の水音しげき四月かな 渡辺水巴
◎初案50句
作句順:
麗かや頭で数へる蝶鯨 ハードエッジ
学校も会社も春の昼休 ハードエッジ
墓ばかり集つてゐる彼岸かな ハードエッジ
カレンダー破り四月の新しく ハードエッジ
やはらかなもののひとつに春の土 ハードエッジ
ヒラガナとかたかなのある四月馬鹿 ハードエッジ
終点の駅に港や卒業す ハードエッジ
桃と梅雛に仕へる姉いもと ハードエッジ
雛の間に半月ほどの昼夜かな ハードエッジ
花冷の十四五人に出開帳 ハードエッジ
昭和の日甘きキャラメル・チョコレート ハードエッジ
栄螺なら高い塔でも作れさう ハードエッジ
うちの子は云々と言ふ子猫かな ハードエッジ
地の上に芽吹き木々の上に芽吹き ハードエッジ
母校には見知らぬ人ら桜咲く ハードエッジ
鉄筋はビルに隠れて花吹雪 ハードエッジ
スッピンの涼しき顔の憎らしき ハードエッジ
一旦は解ける錠剤雲の峰 ハードエッジ
祠ごとお地蔵冷やす白雨かな ハードエッジ
梅雨晴れの蝙蝠傘の日陰かな ハードエッジ
ごぼごぼと吸はれて悲しソーダ水 ハードエッジ
駅ホーム見よ日本の更衣 ハードエッジ
豆ごはんいただきますの声の張り ハードエッジ
田を植ゑて祭のごとき明るさよ ハードエッジ
水風呂をプールプールと喜びぬ ハードエッジ
天使より大きな翼揚羽蝶 ハードエッジ
細足の膝を労へ蟻の列 ハードエッジ
警報を自ら発し蚊の襲来 ハードエッジ
蠅と蚊の音の高低体格も ハードエッジ
飛び立てり◯の中から巣立鳥 ハードエッジ
憚るの字が空蟬の右側に ハードエッジ
枝々を隠す若葉となりにけり ハードエッジ
テトラポッドの上下関係流れ星 ハードエッジ
台風に防潮堤の重たけれ ハードエッジ
澄む水を子の長靴がぴちやぴちやと ハードエッジ
水槽で終る一生星祭 ハードエッジ
われ知らぬ菊人形の重さかな ハードエッジ
柿の皮干すや時々ちぎり食ふ ハードエッジ
硬きままふくらんでゆく林檎の実 ハードエッジ
この杭や冬日の中に鳥を待つ ハードエッジ
画鋲の針の細長き闇山眠る ハードエッジ
かぶせたる土や焚火にあたたまり ハードエッジ
湯たんぽの中にゐるごと日向ぼこ ハードエッジ
日本にも名曲のありクリスマス ハードエッジ
毟られし小鳥の骨に肉少し ハードエッジ
寒鯉は餅も食はずに沈みをる ハードエッジ
落葉道駅へ続けりお城へも ハードエッジ
去年今年地に張り付いて滑走路 ハードエッジ
角部屋の東の窓の春の星 ハードエッジ
書初の紙の純白墨硯 ハードエッジ
◎推敲句一覧/pdf
ここでは最終稿とその推敲分を記載
途中放棄は含まず
「祭のごとく明るけれ」ダブりミス
全328句/7枚
◎A4推敲 原稿/pdf
全40枚中29枚/欠落多数
◎A4推敲 加筆/pdf
全40枚
◎葉書俳句表側
◎データベース画面/桐v10
◎落選葉書一覧リンク
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