和語俳句 【へ】 香水の一滴づつにかくも減る 山口波津女

◎和語俳句、は行の「へ」です
→「は」
→「ひ」
→「ふ」
→「ほ」

◎隔つ=へだつ

雨だれの世を隔てゐる朝寝かな  迫牛彦

城若葉ホテルは濠を隔てたる  ハードエッジ
  ※濠=ほり

郭公や母と谺をへだて住む  今瀬剛一
  ※郭公=かっこう、谺=こだま

何もなき冬田へだてゝ村と村  赤星水竹居(すいちくきょ)

 

 

◎減る=へる

クレヨンの赤の減りゆくチューリップ ハードエッジ

香水の一滴づつにかくも減る 山口波津女

昼寝より覚めて腹減るめでたさよ 小島健

麦笛や呼び捨ての名のあまた減り 鷹羽狩行

店の柿減らず老母へ買ひたるに  永田耕衣

とほるたび抜くねこじやらし減りもせぬ 細川加賀

減れば買う塩味噌醤油日短か 池田澄子

人減りし村に氷柱の数減らず 高木嘉久

紙漉のこの婆死ねば一人減る 大野林火