分割/2017.12.15
◎和語俳句、た行の「と」です
→「た」
→「ち」
→「つ」
→「て」
◎咎む=とがむ
毎日の朝寝とがむる人もなし 松本たかし
◎届く=とどく
水尾の端遅日の岸に届きけり 村上鞆彦(ともひこ)
※水尾=みお、端=はし、遅日=ちじつ
蝉のこゑ届かぬところまで泳ぐ ハードエッジ
本箱に手の届かざる炬燵かな 会津八一
※炬燵=こたつ
草の根の蛇の眠りにとどきけり 桂信子
◎滞る=とどこおる
灯の島となる流灯のとどこほり 片山由美子
※流灯=りゅうとう
時流れ時滞り秘仏たり 和田悟朗
無季俳句の秘仏なり
◎伴ふ=ともなう
鉢巻をせし風船を伴へり 佐々木六戈(ろっか)
※鉢巻=はちまき
暗がりをともなひ上る居待月 後藤夜半(やはん)
※居待月=いまちづき
◎捉ふ=とらう=捕らふ
浮びをる甘茶の杓をとらへけり 後藤夜半
※杓=しゃく
その他のた行:
以上です