分割/2017.12.20、捏ぬ/2017.12.14、分割/2017.12.11
◎和語俳句、か行の「き」です
→「か」
→「く」
→「け」
→「こ」
◎競ふ=きそう
競ふとも見えぬ遠さのヨットかな 三村純也
赤に黄に高さを競ふ掻き氷 ハードエッジ
※掻き氷=かきごおり
◎軋む=きしむ
残雪を軋ませつ摘む蕗の薹 篠田悌二郎(ていじろう)
※摘む=つむ、蕗の薹=ふきのとう
→蕗の薹
汽車長くきしみて止る夏山峡 細見綾子
※山峡=やまかい/さんきょう
しかし、下五に収めるにはどうするんでしょう?
字余り?
私的には意味を汲んで「なつたにま」で読んでますが、、、反則!
軋ませて籐椅子を身に馴染まする 望月周(しゅう)
※籐椅子=とういす、馴染まする=なじまする
過剰に馴染ませると、、、
籐椅子と成りおほせたる家人なり 鈴木章和(しょうわ)
ゆるやかに著て夏帯をきしまする 後藤夜半(やはん)
「ゆるやか」系俳句といえば、
羅をゆるやかに着て崩れざる 松本たかし
※羅=うすもの
→羅/GGL
歳月に鉾の車輪の軋むかな ハードエッジ
※鉾=ほこ
→祇園祭の鉾
くき~と塩に漬菜のきしむ音 高濱虚子(たかはま・きょし)
※漬菜=つけな
軋むかに冬青空の濃かりけり ハードエッジ
ふるさとや雪きしませて羽子手毬 臼田亞浪(うすだ・あろう)
※羽子=はご、手毬=てまり
広場に裂けた木塩のまわりに塩軋み 赤尾兜子(とうし)
無季俳句
その他のか行:
以上です