2月以来、半年ぶりの発行
思ったより簡単に出来た、、、が、推敲不足
印刷は従来の表計算ソフトを使用せず、
データベースソフトから直に印刷
振仮名付けられず
マークも手書き、、、まっ、いいや
文字もQ屈、もう少し小振りで行間が欲しかった
目次
◎開発素句報 2017-06 金魚の夢
なすと云へば那須の与一ぞ茄子の花
※那須与一=なすのよいち
ダジャレです
でも、
武士のイメージとして、茄子の花は悪くはないと
下五に合せて表記を「那須の与一」としましたが、
ここはやはり「那須与一」でしょう
改案、
なすと云へば那須与一ぞ茄子の花
→しばやんの日々、那須与一
ちなみに、
与一とは、十余り一、で、
長男、次男、三男、、、十一男のことらしい、、、子沢山!
ちなみに、ちなみに、
俳句・短歌の会津八一さんは、
明治14年8月1日生れ故の「八一」です
ダジャレと言えば、こんな句
赤い根のところ南無妙菠薐草 川崎展宏(てんこう)
※南無妙=なんみょう/なむみょう、菠薐草=ほうれんそう
初読、ワケワカ
そもそも、菠薐草が読めず
ダジャレらしいと分っても、
こんなのが俳句でいいのか、、、の感
今は、、、大いに納得の俳味
展宏さんは時々、こういう規格外の句を作りますね
→GGL画像、ほうれん草
赤々と金魚の夢は何ならむ
「金魚の夢」なんて陳腐なフレーズですが、
例句は意外に少なく、5句のみでした
虫の声金魚の夢にこぞりけり 久保田万太郎
藻を落つる金魚の夢や時鳥 長谷川零餘子(れいよし)
※時鳥=ほととぎす
水底に暑を逃れたる豆腐かな
作り過ぎ、捻り過ぎか
初案、
水底の涼しかりける豆腐かな
改案、
水底に暑を忘れたる豆腐かな
水底に暑さ忘るる豆腐かな
水底に沈んで豆腐涼しけれ
水底に豆腐の沈む涼しさよ
暑に遠く水に沈みし豆腐かな
水底が泥沼と化しております
さて、
拙句の場面は豆腐屋(店舗)を想定していますが、
今の人は豆腐屋をどれくらい知っているのでしょうか?
私の近所には、かつては2軒
今はナシ
されば、
懐かしの豆腐屋俳句など、
豆腐屋が寄附を集めに秋祭 阿部みどり女
豆腐屋の早寝につもる夜の雪 関成美(しげみ)
そして、以下は、
豆腐と水の参考句:(秋の新豆腐、冬の湯豆腐を除く)
鶯や豆腐沈みし水の底 川端茅舎(ぼうしゃ)
柿若葉豆腐ふれあふ水の中 長谷川櫂(かい)
雲の峰豆腐はしんと水の底 小檜山繁子(こひやま・)
よき水に豆腐切り込む暑さかな 井上井月(せいげつ)
豆腐屋の豆腐の水にもみぢ哉 正岡子規(しき)
水底の栓を涼しく抜かんとす
上記の豆腐屋風景の抽象化
洗濯機でも、湯舟でも、プールでも、、、ダムでも
当初、
「涼しく抜かん」がキマったと思ったものの、
2日も経つと、なんだか鼻についてきて、
改案、
水底の栓を抜きたる涼しさよ
涼しさや水底の栓抜かんとす
ふと、
「底抜」という単語が浮んだので捜してみました
大昼寝湖の底抜けんとす 眞鍋呉夫
涼しさも、自ずから、です
結局、栓を抜き、底が抜けたらどうなるかで、
さらなる改案;/2017.7.18
渦巻くや栓を抜きたる涼しさに
理科の授業みたいです
右回りか、左回りか
そして、またも、泥沼の推敲、
涼しさや水抜く穴の渦巻いて
涼しさや渦を巻きつつ水抜け行く
涼しさや水渦巻いて穴に入る
涼しさや渦巻く水の穴に入る
涼しさや渦巻いて水穴に入る
涼しさや水渦巻きて穴に消ゆ
人魂も涼みに来れ蚊遣香
※人魂=ひとだま、蚊遣香=かやりこう
しかし、
集ってきたのは、
恨めしやの、蚊の魂、だったかもしれません
即吟、/2017.7.18
ひつそりと蚊遣火は蚊の魂迎
しづかさや蚊遣火は蚊の魂迎
※魂迎=たまむかえ(秋季)
しかし、
蚊にしてみれば、
「何、勝手、言ってやがる」でしょうね、、、 (^_^;;;
火も人も裸なりけり夜の海
関係ないけど、
「人」に点々付けると「火」になるです
裸火関連では、
裸火を神の灯と置く涼しさよ 林翔(はやし・しょう)
※裸火=はだかび
神事であればこその涼しさ
暗闇に神のごと立つ誘蛾燈
※誘蛾燈=ゆうがとう
少し、もたつき
改案、
暗闇に神立つ如く誘蛾燈
◎改訂版です
◎後記
やたら、長文になりました
当初は、
画像とテキストでシンプルにまとめ、
開発素句報10枚分で、1ページ位に思ってたのですが、
言訳やら、推敲過程やらが増殖し、
参考句にも気合入れたので、
文字数2000字オーバー
読みやすさを考慮して、
1枚1ページ仕立、としました
また、
自作掲載分、7句が目立たなくなったので、色付もしました
我が子可愛や、ご容赦ください
或る日、
「参考句は秀句揃いですね」
ハイハイ、私もがんばります \(^o^)/
以上、長文をお読み頂き、ありがとうございました
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