【改善】
プラグイン調整で不具合解消したようです
ただし、
フォントやpdfなど一部見え方が変ってしまいました
このまま行くかどうかは様子見です/2020.11.24
【お詫び】
iPadなどでご覧の方へ:
スクロール途中で表示されなくなる可能性があります
※手元のiPad/A5X/iOS9.3.5 の、SafariやChromeで発現
最新型なら大丈夫かも?
このサイトへのアクセス環境は、
モバイルやタブレットが6割以上なのに、
ご迷惑おかけして、申し訳ありません
PCをお持ちでしたら、そちらでご覧ください m(_ _)m
WordPressのテーマ(Tortuga ver.2.1.1)か、
プラグイン/23個!が原因かも知れませんが、
私の技術力では、どうにも対処できずにおります
角川俳句賞2020
プランA「小さき箱」50句
落選作
◎葉書俳句
◎テキスト
春
トンネルを抜けて明るし春の雪 ハードエッジ
トンネルの自作:
長き長き冬のトンネル蛇出づる ハードエッジ
トンネルの向ふへ長し豊の秋 ハードエッジ
明暗の春よ根を張り芽を伸ばし ハードエッジ
明暗の秀句:
稲妻の明暗雲の裏走る 高濱年尾
枯草の火力恐ろし畦を焼く ハードエッジ
火力の秀句:
長雨に火力衰ふ曼珠沙華 高澤良一
浅春の日だまりにある水たまり ハードエッジ
少し前なら、
日溜まりの水となりけり雪兎 安里琉太
耕して土の断面ばかりなり ハードエッジ
断面の秀句:
蜥蜴かなし尾の断面も縞をもつ 中島斌雄
焚口に薪の断面秋収 寺澤一雄
天井に届く悲しみ涅槃絵図 ハードエッジ
3月なら、
天井にとどけ雛の高御座 高濱虚子
春の風邪チクッとしますよと言はれ ハードエッジ
秋には、
立秋の肌さらさらと注射受く 阿部みどり女
消印に消されし切手雁帰る ハードエッジ
消印の秀句:
クリスマスカード消印までも読む 後藤夜半
破裂して風船消ゆる桜かな ハードエッジ
風船秀句:
日曜といふさみしさの紙風船 岡本眸
さびしさは紙風船の銀の口 中村与謝男
手にしたる風船見あげては走る 大串章
風船を子分のやうに連れ回す 抜井諒一
風船浮く紐が畳にさはりをり 小川軽舟
風船自作宣伝:
紙風船部屋にも空のある如く ハードエッジ
てのひらを紙風船の港とす ハードエッジ
風船を離さず迷子泣き止まず ハードエッジ
風船は空に片手袋は地に ハードエッジ
風船の割れてしまひし赤い皮 ハードエッジ
波音は波の残骸松の芯 ハードエッジ
結局は、
引く浪の音はかへらず秋の暮 渡辺水巴
のこりもの:
虫止んで声のまぼろし残りけり 照屋眞理子
冬浜に浪のかけらの貝拾ふ 上田五千石
鳥笛は息のなきがら春隣 長谷川櫂
夏
海へ出て五月の川の塩辛き ハードエッジ
塩辛い秀句:
塩辛き声で呼びこみ海の家 伊藤妙
ひた泳ぐ自由は少し塩辛い 櫂未知子
塩辛い自作:
落椿海に放れば塩辛き ハードエッジ
胡瓜揉み塩辛き手を舐めもして ハードエッジ
蛞蝓の泣いて涙の塩辛き ハードエッジ
新涼や味噌塩醤油塩辛き ハードエッジ
食品の塩辛:
塩辛に烏賊や鰹や夏始 ハードエッジ
さくらんぼ美しき血を絶やさずに ハードエッジ
さくらんぼの名句秀句:
恋文の起承転転さくらんぼ 池田澄子
さくらんぼ子に食べさせて母若し 星野立子
いたづらをせむと笑む子やさくらんぼ 鶴岡加苗
美しやさくらんぼうも夜の雨も 波多野爽波
さくらんぼ夜明けのやうに酸つぱくて 小池康生
自作も大量投与: \(^o^)/
素麺に紅一点のさくらんぼ ハードエッジ
姉妹のやうに仲良しさくらんぼ ハードエッジ
その人の口の中なるさくらんぼ ハードエッジ
二三日雨読の続くさくらんぼ ハードエッジ
雨の夜を会ひに行くなるさくらんぼ ハードエッジ
冷蔵庫の中の暗黒さくらんぼ ハードエッジ
真夜中に変る日付やさくらんぼ ハードエッジ
干傘は開き蝸牛は渦巻いて ハードエッジ
干傘の句:
差すときも干すときも梅雨の傘ひらく ハードエッジ
傘干しに出て朝顔の種子も採る 岡本眸
干傘や日に照らさるゝ萩のつゆ 高橋淡路女
干傘のうらにかくれぬ鳳仙花 高橋淡路女
土嚢の如く金魚掬ひの子ら蹲踞む ハードエッジ
やや高めに、
隙間なく金魚すくひの背の壁 北大路翼
咥へられいまはの空を行く毛虫 ハードエッジ
咥えられる秀句:
帰りたし子猫のやうに咥へられ 照井翠
自らも穢れて哀し蠅叩 ハードエッジ
自作をもう一句:
金蠅の金を延べたる蠅叩 ハードエッジ
より穢れた蠅叩:閲覧注意!反転表示
←iPadは反転→「辞書」等で見えます
腸のひつかかりゐる蠅叩 右城暮石
蠅叩き色々:
手にとりてしみじみ青し蠅叩き 高野素十
ととのへて打ち馴らしけり蠅叩 飯田蛇笏
蠅叩くには手ごろなる俳誌あり 能村登四郎
蠅叩折れしをビニルテープかな 生駒大祐
蠅打を持て居眠るみとりかな 正岡子規
葬式のやがて始まる蠅叩 小島健
蠅たたき叩き殺してやるつもり ハードエッジ
飛行場周辺の草刈つてをる ハードエッジ
もっと近くの周辺:
うろうろとわが家周辺あたたかし ハードエッジ
マンションの又も建ちたる西日かな ハードエッジ
マンションの四季:
マンションの昼の閑けさ花水木 鶴岡加苗
荒梅雨やマンションもある大通り ハードエッジ
花火が見えるマンションの説明会 今村豊
マンションの干蒲団みな白き舌 山口誓子
余生なほばたばた扇ぐ団扇なり ハードエッジ
余生の秀句:
余生なほなすことあらむ冬苺 水原秋櫻子
皿に置く豆腐すなはち冷奴 ハードエッジ
先行句:
いつまでが豆腐いつより冷奴 朝妻力
手順の俳句:
手をあげて足を運べば阿波踊 岸風三楼
子の髪の匂ひ確かめ洗ひやる ハードエッジ
子の髪の秀句:
日の匂ひある子の髪を洗ひやる 大橋敦子
吾子の髪少し切らばや洗ひやる 星野立子
流木に水着を干してキャンプの夜 ハードエッジ
流木の四季:
流木の根を撥ね上げて雪解川 鷹羽狩行
流木にその故郷の燕やも ハードエッジ
※「かも」→「やも」に推敲
しかし、意味的、文法的に合ってるのかどうか?
流木のふるさと知らず夜の秋 櫂未知子
流木は小貝よろひて厄日前 鷹羽狩行
みづうみがあげた流木秋の声 川崎展宏
流木を咥へて凍る波ころし 大島民郎
秋
爆発の大爆発の揚花火 ハードエッジ
駄作
よく遊びよく学ぶべき秋のチョコ ハードエッジ
チョコの名句:
いつの間にがらりと涼しチョコレート 星野立子
学ぶ俳句:
火に学ぶごとく焚火を囲みけり 木村淳一郎
翁忌やおきなにまなぶ俳諧苦 久保田万太郎
秋風に乗つて遠くへ行く虫ぞ ハードエッジ
人ならば、
遠くまで行く秋風とすこし行く 矢島渚男
白も黄も春を知らざる秋の蝶 ハードエッジ
先行句:
秋蝶や春そのまゝの黄に白に 尾崎迷堂
追ふ馬は何処へ行きしすいつちよん ハードエッジ
馬追の別名がスイッチョン/DuckDuckGo
王道を歩むが如く鹿の角 ハードエッジ
先行句:
秋風にふりたて行くや鹿の角 正岡子規
タクシーの出払つてゐる昼の虫 ハードエッジ
先行句:
旅客機の出払つてをる草の花 千葉皓史
故郷の野分の様も少し映る ハードエッジ
メディアに載る、
新聞で見るや故郷の初しぐれ 正岡子規
駅伝のテレビに映る近所かな 北川美美
干柿は軒に熟柿は枝にかな ハードエッジ
熟柿自作:
ひとところ漣たてる熟柿かな ハードエッジ
微笑んで落下の時を待つ熟柿 ハードエッジ
推敲:落下→放下か?/2020.11.16
ゆふぐれは赤から黒へ熟柿落つ ハードエッジ
木に残る熟柿を冷ます夜の雨 ハードエッジ
晩年は熟柿を投げて暴れたし ハードエッジ
踏まれたる木の実の白き悲鳴なり ハードエッジ
踏む俳句:
かたつむり踏まれしのちは天の如し 阿部青鞋
蝸牛ピシと音して踏まれたる 松野苑子
馬場の砂踏めば椎の実鳴りにけり 小川軽舟
親子丼親子で食べて秋の暮 ハードエッジ
シャレです
満月やダム湖の中の取水口 ハードエッジ
ネットで見た画像がヒント
モンティセロダム/DuckDuckGo
冬
落としても割れぬコップを今朝の冬 ハードエッジ
落として俳句:
ふろの火をおとしてよりのおぼろかな ハードエッジ
境内に糞を落して囀れり 前田普羅
※糞=くそ/ふん/まり
水飯に味噌を落して曇りけり 高濱虚子
蜘蛛掃けば太鼓落して悲しけれ 高濱虚子
雪を掻き落して白し雪の上 右城暮石
ぬく飯に落して円か寒玉子 高濱虚子
ざくざくと葱を刻んで子沢山 ハードエッジ
女は家庭!:
妻老いて冷索麺の葱きざむ 遠藤梧逸
もう去らぬ女となりて葱刻む 高柳克弘
OL四年主婦二十年葱刻む 小川軽舟
葱きざみ妻の三十路も駈くるごとし 宮津昭彦
葱きざむこの音とわが四十年 加藤楸邨
煮凝の白身魚の平べつた ハードエッジ
煮凝自作:
蓋とれば煮凝りにさす朝日かな ハードエッジ
煮凝の綺麗に剥げし鍋の底 ハードエッジ
聖しこの夜の厨の煮凝よ ハードエッジ
荒海の向ふは佐渡よ日短 ハードエッジ
荒海といえば、
荒海や佐渡に横たふ天の川 松尾芭蕉
海は荒海向こうは朱鷺に寒からん 池田澄子
たける浪の哮るにまかせ日短き 久保田万太郎
『砂山』北原白秋詩/中山晋平曲/YouTube
ここよここよと鮟鱇の冷たき灯 ハードエッジ
ここよの名句:
揚雲雀空のまん中ここよここよ 正木ゆう子
煤逃のロマンスカーは鮭の色 ハードエッジ
鮭の色自作:
鮭の色あり白菜を割りたれば ハードエッジ
鮭飯の薄紅色に冷めてをる ハードエッジ
新年
大いなる赤子のあくび初日の出 ハードエッジ
正月の欠伸:
元日の猫の欠伸のなまなまし 鷹羽狩行
八百万の神に輪飾り注連飾り ハードエッジ
輪飾り秀句:
丸きもの初日輪飾り鏡餅 正岡子規
あまりたる輪飾かくるところかな 後藤夜半
輪飾の少しゆがみて目出度けれ 高濱虚子
釘といふこの強きもの輪飾りす 殿村菟絲子
輪飾に暗く静かや農具部屋 岡本癖三酔
血のにほひする輪飾の屠牛場 藤井亘
初富士の一句を得たる目出度さよ ハードエッジ
月並、駄作
負けてやる筈の双六勝ちさうな ハードエッジ
先行句:
子に負けてやる双六のむづかしく 嶋田一歩
冬
湖は氷湖となつて日を拒む ハードエッジ
拒むの秀句:
珈琲はミルクを拒みきれず冬 山口優夢
魚屋の雪ふるころの品揃へ ハードエッジ
「品揃え」の別の言い方を考えつつ、時間切れ ←今だに/2020.10.31
雪折の現場近くを通りけり ハードエッジ
現場秀句:
花見山現場の指示に従へり 加藤静夫
水打つて工事現場の昼休 杉原祐之
トンネルの工事現場の鯉幟 日比野和子
水仙を取り囲みたる書斎の書 ハードエッジ
書斎の四季:
籠城の書斎にとどく桜餅 鷹羽狩行
冷房や書斎にふえし機器いくつ 大久保白村
金魚あり蓄音機あり夜の書斎 京極杞陽
色鳥や書斎は書物散らかして 山口青邨
桃の香の残る書斎に稿を継ぐ ハードエッジ
ゐながらに日向ぼこりの小書斎 上村占魚
水仙を活けて書斎のひんやりと ハードエッジ
墨の香や探梅の日を心待ち ハードエッジ
梅と墨の香:
白梅や墨芳しき鴻艫館 与謝蕪村
墨の香や奈良の都の古梅園 夏目漱石
紅梅や佳き墨おろす墨の香と 水原秋櫻子
春待つや猫より小さき箱に猫 ハードエッジ
猫と箱の俳句:
朧なり猫がもどりて蜜柑箱 中田剛
また一人子猫の箱に下校の子 ハードエッジ
野良猫に眠るべき箱クリスマス 大塚凱
◎初案50句
※おおよそ季節順ですが、
推敲管理の関係で、
途中で季語を変更した句が違う季節に入っています
◎推敲過程 データ
角川俳句賞 2020 プランA
◎推敲過程 プリントに手書き
角川俳句賞2020 プランA以上です