再分割/2017.12.14、分割/2017.12.13
◎和語俳句、さ行の「し」です
→「さ」
→「す」
→「せ」
→「そ」
◎萎る=しおる、萎ぶ=しなぶ、萎む=しぼむ
籠の中の減りて萎れし蓬かな 高濱虚子(たかはま・きょし)
※籠=こ、蓬=よもぎ
麦秋の乳房悔なく萎びたり 橋閒石(かんせき)
※悔=くい
芋二つしなびて冬の空があり 岸本尚毅(なおき)
※芋=いも
萎びつつ爺婆大根日向ぼこ ハードエッジ
※爺婆=じじばば、日向=ひなた
萎みたる胡瓜の花の茶色かな ハードエッジ
※胡瓜=きゅうり
割れやすく萎みやすくて風船は ハードエッジ
※「つぼむ」と「しぼむ」は関係あるだろう
いつか調べよう/2018.2.5
◎叱る=しかる
芽吹きたるものに触つて叱られて ハードエッジ
父はもう母を叱らず冷奴 栗坪和子
※冷奴=ひややっこ
爪紅や叱られて地に何を描く 藤村克明
爪紅=つまべに
叱られて目をつぶる猫春隣 久保田万太郎
◎慕ふ=したう
橋脚を慕ふ漣十三夜 毛塚静枝
※橋脚=きょうきゃく、漣=さざなみ
子が慕ふ下宿学生地蔵盆 大串章
※地蔵盆=じぞうぼん
◎従ふ=したがう
苗札に従ふ如く萌え出でぬ 門田蘇青子(そせいし)
※萌え=もえ
兄の靴提げて従ふ目高採り 大石昌代
色変へぬ松したがへて天守閣 鷹羽狩行(たかは・しゅぎょう)
白銀の波従へて宝船 ハードエッジ
その他のさ行:
以上です