俳壇賞2019
落選作
◎葉書俳句
20句抄
◎テキスト
春
春たのし雪美しく新しく ハードエッジ
鉄橋は鉄を響かせ山桜 ハードエッジ
妙齢の箸が転げて春の旅 ハードエッジ
春昼の手分けして読むファンレター ハードエッジ
鉛筆のBはブラック桜咲く ハードエッジ
花種や地味な中にも色かたち ハードエッジ
夏
猫の子の黄昏どきを鳴く声ぞ ハードエッジ
チョコレートの分厚き五月来りけり ハードエッジ
何で五月なんだ、、、
でも、五月って分厚いだろ?
風薫る本の中からその書評 ハードエッジ
「風薫る」はどうだろう?
初案は「あたたか」。
最終的にヒネリを効かせたつもりが、読み返すとどうも座りが悪い
あたたかや古書の中からその書評 ハードエッジ
枇杷の種ほどの大きさ枇杷の種 ハードエッジ
黙々と我らがための冷蔵庫 ハードエッジ
「われ等がため」の秀句:
永き日のわれ等が為の観世音 高濱虚子
夏負けに冷して旨き蜆汁 ハードエッジ
「旨き」といえば、
はつ午や煮しめてうまき焼豆腐 久保田万太郎
手の甲にふつくらと蚊や許すまじ ハードエッジ
ざぶざぶと日焼彦を洗ひやる ハードエッジ
歌会始風に人名に「の」を入れてみたかったのです
秋
秋晴の丸一日となりにけり ハードエッジ
食パンを運ぶトラック爽やかに ハードエッジ
自転車の低きを漕げる婆の秋 ハードエッジ
草の色がやさしくなりぬ秋の風 ハードエッジ
流れ行く水輪の数も秋の暮 ハードエッジ
秋の夜は遠き電車を聞くべかり ハードエッジ
冬
耳掻の先がくるつと小六月 ハードエッジ
狙ったんだが、ハズレか
北の風吹けば風力ありぬべし ハードエッジ
ラジオの天気予報の定型文
「室戸岬では東北東の風、風力3、晴れ、19ミリバール、12度、、、」
現在では、ミリバール→ヘクトパスカル
大根があれば何とか成りさうな ハードエッジ
風呂吹き、千六本の味噌汁、おろし、、、
聖夜かな銀の湯舟に身を任せ ハードエッジ
当時は銀のクリスマスで上出来と思ったものの、、、失敗作
新年
初夢の電車がとても美しく ハードエッジ
電車の名句:
春の都電光りて中の夫見えず 岡本眸
紅白で飾る金銀宝船 ハードエッジ
冬
木も草も雀の色に冬深し ハードエッジ
ちなみに、雀色時=夕方、日暮の意です
押し寄せて夜となるなる氷柱かな ハードエッジ
ワケワカ、失敗作
足もとに小さき菫を雪女 ハードエッジ
菫が小さいのは当り前、、、ではありますが
春近し牛の如くにうんと押す ハードエッジ
ホントに春は来るんでしょうか
◎推敲過程/データベース
◎「落選俳句」検索結果/Google
今朝はこんな感じでした/2020.1.31
上位独占!!
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以上です