類題 【目】 目に見えぬ塩の恩寵豆御飯 ハードエッジ

全然堂歳時記 類題

【目】め

まなこひとみまゆを含む

◎葉書俳句

類題 目

 

 

◎春

目に見えて音に聞こえて春らしく ハードエッジ

  「春らしく」の名句:
  今日何ももなにもかも春らしく  稲畑汀子いなはた ていこ

春昼しゅんちゅうの子猫時々目をまし  ハードエッジ

  「猫」=寝る子
  「朝寝して宵寝するまで昼寝して時々起きて居眠りをする」

  寝ている間に、何時しか春も:
  こいひげ子猫の髭も春半はるなかば ハードエッジ

  行く春を眠る子猫と惜みけり  ハードエッジ
  「惜みけり」は少数派
  「惜しみけり」が主流だが長すぎる?

石鹸玉しゃぼんだま吹くや子猫が目をまるう  ハードエッジ

  「丸う」は古典的な感じ
  世の花を丸うつつむや朧月おぼろづき  加賀千代女かがの ちよじょ

  「丸う」の自作:
  せて置くバケツの上に雪丸う  ハードエッジ

 

蛍烏賊ほたるいかほろほろ目玉こぼしけり  ハードエッジ

  もう少し大きな「目玉」:
  雪うさぎ目玉落すな落すなよ  ハードエッジ

  もっと大きな「目玉」:
  桜鯛さくらだいかなしき目玉くはれけり  川端茅舎かわばた ぼうしゃ

 

暗闇くらやみに目を見開いて赤椿  ハードエッジ

  椿の見立て:
  口ぢうを金粉にして落椿  長谷川櫂はせがわ かい

  自作はこの句を意識したのですが、、、俗っぽくて失敗
  (印刷するまではイケそうに思ってた)

  「闇+椿」の名句:
  暗闇に水のきゐる椿かな  長谷川櫂

  自作別稿:
  暗闇の積りて赤し落椿  ハードエッジ

  「積りて」の先行句:
  遅き日のつもりて遠きむかしかな  与謝蕪村よさ ぶそん

 

 

◎夏

目に見えぬ塩の恩寵おんちょう豆御飯  ハードエッジ

  「目に見えぬ」の名句:
  目に見えぬ火に籾殻もみがらの焼かれゆく  長谷川櫂

ぱつちりとまなこがふたつ日焼の子  ハードエッジ

  「眼」より「目玉」が良かったか?/2019.7.9
  何より、「め」と読んで字足らずになり、
  読み直すのは野暮ったい

  「ぱつちり」の名句:
  青蛙あおがえるぱつちり金のまぶたかな  川端茅舎かわばた ぼうしゃ

天花粉てんかふん目鼻まとめて一叩ひとたたき  ハードエッジ

  「目鼻」はあったり、なかったり、定まったり、乱れたり類句多数
  まとめたところに多少は新味が

恐竜きょうりゅうの目をつむりをる夕立ゆだちかな  ハードエッジ

  来し方行く末など、、、

  改案というか、ほぼ初案(2016):
  恐竜は夕立ゆうだちに目を細めたり  ハードエッジ

  「恐竜」別稿:
  恐竜がずしんずしんと雲の峰  ハードエッジ

まゆごとき毛虫に眉をひそめたる  ハードエッジ

 

 

◎秋

目にものを見せたる花火消えにけり  ハードエッジ

モナリザのひとみうつる天の川  ハードエッジ

  『君の瞳は10000ボルト』ならば、
  モナリザだって、、、

柿干すや目鼻かそけき赤ん坊  ハードエッジ

 

 

◎冬

うす目して赤切れは物言ひたげな  ハードエッジ

  「赤切れ」という表記は、
  リアル(写生!)だし、悪くないと思うのだが、例句は見つからない

  業界標準は、
  平仮名で「あかぎれ」か、
  漢字で「皸」「皹」

  「皹」=「軍+皮」=ぐんぴ!、で物々しいが、
  左右入れ替えた「皸」とも書くので、
  何となく安っぽい気もする

  得意な季語なので追加(一般的表記で):
  あかぎれのさらに破るる痛さかな  ハードエッジ

  本当の血のあかぎれを見せてやる  ハードエッジ

  「薄目」別稿:
  死神も香水の香に薄目して  ハードエッジ

  「薄目」秀句:
  薄目してをりかれたる花の種  青柳志解樹あおやぎ しげき

  眠る山薄目してを生みつげり  堀口星眠    せいみん

  夏山でない不気味さ

  クリスマスほとけは薄目したまへり  相生垣瓜人あいおいがき かじん

  

水鳥のまなこぬらしてあさる  ハードエッジ  

  人間なら:
  せつせつと眼までらして髪洗ふ  野澤節子

赤き目をらす吹雪ふぶきの雪うさぎ  ハードエッジ

  その後は:
  赤き目を吹き飛ばされし雪うさぎ  ハードエッジ

 

 

◎葉書推敲

類題 目 推敲

 

 

以上です