開発素句報 2021-01
謹賀新年
◎葉書俳句
◎テキスト
初日の出しづかに富士のうかびたる ハードエッジ
参考句:
蟻の列しづかに蝶をうかべたる 篠原梵
浮びたる自作:
浮びたる地球の上に浮寝鳥 ハードエッジ
雨降るや水鳥水に浮びたる ハードエッジ
青空は青の本命初御空 ハードエッジ
ウチのデータベースは現在59万句収録/自作除外だが、
「本命」を含んだ句は見当らない
初案:
青空は青にそまりて初御空 ハードエッジ
元旦、起床直後に作句
「大空は青に」なら凡句だが、
あえて、青を塗り重ねて深みを、
と得意だったが、、、そうでもなかった
初詣神も佛も隔てなく ハードエッジ
隔ての四季:
耕牛の谷を隔てて高く居る 高濱虚子
世を隔て人を隔てゝ梅雨に入る 高野素十
郭公や母と谺をへだて住む 今瀬剛一
曇る月さらに青葉の隔てけり 林原耒井
稲妻や海をへだてゝ博多の灯 久保より江
何もなき冬田へだてゝ村と村 赤星水竹居
谷隔てあひ傾ける冬菜畑 福田蓼汀
隔ての自作:
ハンカチは汗も涙も隔てなく ハードエッジ
城若葉ホテルは濠を隔てたる ハードエッジ
古酒の酔ひ新酒の酔ひも隔てなく ハードエッジ
願はくは夢みるちから宝船 ハードエッジ
願はくは自作:
願はくは海鼠に化けて海の底 ハードエッジ
初夢といふ年玉を賜りぬ ハードエッジ
賜りぬ自作:
うたた寝に団扇の風を賜はりぬ ハードエッジ
良薬を黴の神より賜りぬ ハードエッジ
年の瀬に午後の日差を賜りぬ ハードエッジ
綺羅星の月雪花の初芝居 ハードエッジ
月雪花の自作:
めでたさの月雪花の絵双六 ハードエッジ
この年はマスクも取らず御慶かな ハードエッジ
御慶の俳句:
長松が親の名で来る御慶かな 志太野坡
日のあたる二階へ御慶申しけり 高田正子
二十世紀なり列國に御慶申す也 尾崎紅葉
◎推敲過程
途中で手書き推敲分の入力をサボったので、
季語や日付のグループがスッキリしてないけど、
もういいや、の倦怠感
以上です