全然堂歳時記 夏の部
【ビール】
全然堂歳時記＝現在、本号を含め115記事＝春夏秋冬–年末年始＝32-27-23-21–5-7
／2025.6.29
子季語：麦酒、ビヤホール、ビヤガーデン
目次
◎葉書俳句
◎テキスト
生ぬるき風よビールが冷えてるぞ ハードエッジ
生ぬる：
雷兆す米櫃の中なまぬるき 岡本眸
生ぬるき風を送りて古団扇 星野高士
生ぬるき冷し中華や漫画読む 若杉朋哉
生ぬるき水道水や原爆忌 ハードエッジ
精霊舟降ろすや海のなまぬるき 南うみを
夕焼が赤し麦酒の一杯目 ハードエッジ
夕日より高き乾杯ビール干す ハードエッジ
遠近に乾杯の声ビヤホール ハードエッジ
黒麦酒飲むや碧眼独逸人 ハードエッジ
麦酒酌む過去も未来もほろ苦く ハードエッジ
人生に麦酒の泡といふおまけ ハードエッジ
九回の裏の満塁生ビール ハードエッジ
蚕豆は翡翠麦酒は琥珀なり ハードエッジ
麦酒酌む唐揚げ熱う熱うせよ ハードエッジ
唐揚にトマトが赤し生ビール ハードエッジ
乱闘はビールジョッキの殴り合ひ ハードエッジ
そそり立つロングタンクのビア工場 ハードエッジ
薬売る他にビールも枝豆も ハードエッジ
デザインで買ひし麦酒のハズレかな ハードエッジ
バスのドア開くやうな音缶ビール ハードエッジ
ポンと抜くビール家ではプシュと開け ハードエッジ
辣韮の他に当てなきビールでも ハードエッジ
コンビニに孤独な散歩者のビール ハードエッジ
ワインは血ならばビールは何ならむ ハードエッジ
◎初案２０句
制作順：
麦酒酌む唐揚げ熱う熱うせよ ハードエッジ
生ぬるき風が吹くなり生麦酒 ハードエッジ
蚕豆の翡翠麦酒の琥珀かな ハードエッジ
夕焼が赤し麦酒の一杯目 ハードエッジ
世の中は麦酒の泡もまた大事 ハードエッジ
生ビール過去も未来もほろ苦く ハードエッジ
快音を発するバット・缶ビール ハードエッジ
唐揚にトマトが付いてビヤホール ハードエッジ
バスのドア開くやうな音缶ビール ハードエッジ
ポンと抜きプシュと開けるはビールなり ハードエッジ
缶ビールの野暮なデザイン味は良し ハードエッジ
夕日より高き乾杯ビヤホール ハードエッジ
黒麦酒碧い瞳の独逸人 ハードエッジ
薬局で買つてビールとチーズかな ハードエッジ
葡萄酒は血ビールは何に例ふべき ハードエッジ
ガスタンクより長身のビア工場 ハードエッジ
ビアガーデンの喧嘩ジョッキが飛び交へり ハードエッジ
辣韮の他に当てなきビールかな ハードエッジ
孤独な散歩者の来るビール園 ハードエッジ
乾杯につぐ乾杯のビヤホール ハードエッジ
◎推敲句一覧/pdf
全127句/2枚
全然堂歳時記 夏 【ビール】 推敲一覧
◎Ａ４推敲 原稿/pdf
略
◎Ａ４推敲 加筆/pdf
略
◎葉書推敲 原稿/pdf
全8枚
全然堂歳時記 夏 【ビール】葉書推敲 原稿
◎葉書推敲 加筆/pdf
全8枚
全然堂歳時記 夏 【ビール】葉書推敲 加筆
◎葉書俳句秀句&注釈面
◎データベース画面/桐v10
◎ビール秀句
飲み干せるビールの泡の口笑ふ 星野立子
遠近の灯りそめたるビールかな 久保田万太郎
ビヤガーデン妻のよろこぶ何もなし 右城暮石
ビヤホール椅子の背中をぶつけ合ひ 深見けん二
注ぎくれし喪主へビールを注ぎやりし 古田秀
我輩はぬるきビールに手を出さず 澤田和弥
泊まるかと聞かれてゐない缶ビール 西川火尖
悪口のなんと楽しき生ビール 澤田和弥
焼魚定食麦酒小瓶付 加藤静夫
ビール呑み先輩もまた貧しかりき 栗原米作
◎未練句/補遺/在庫処理
なし
以上です