俳壇賞2021 落選作 プランB「蝶よ花よ」
落選作
投稿当時はプランBまで出来て、
自信満々でしたが、
読み返すと、
今一つな句が多いような、、、
目次
◎葉書俳句
プリンタの目詰りにより、
本文の黒字が灰色に、
バックの赤文字が途切れてますがご容赦
◎テキスト
春
麗かに蝶よ花よと遊びをる ハードエッジ
蝶よ:
バケツの絵蝶よ蜻蛉よ磯遊 後藤比奈夫
蝶よ蝶よと道を逸れると道にでた 池田澄子
蝶よ昔荘周と云ふうつけあり 寺田寅彦
頬杖の蝶よ花よと気が急きぬ 池田澄子
一瞥を与へ初蝶よとおもふ 後藤夜半
初蝶よと見ればあたりにちらちらす 鈴木貞雄
花よ:
ほころびをつくろふこともなく花よ ハードエッジ
花ひらく小さな花よ花びらよ ハードエッジ
特急の臨時停車に花吹雪 ハードエッジ
臨時:
電気を運ぶ臨時の柱夜桜へ 田川飛旅子
春昼や公園もあるガスタンク ハードエッジ
公園:
公園に遊具残して鳥帰る 大串章
青丹よし奈良公園のひやしあめ 辻田克巳
草刈つてあとを眺めて公園課 内田美紗
小公園片側冬の川流れ 大野林火
公園を見おろす家の干蒲団 上田信治
公園/自作:
公園の土砂小石梅雨晴間 ハードエッジ
公園に蟻の巣あまた蟻あまた ハードエッジ
公園に踏まれし蟻の数いくつ ハードエッジ
公園に夜のブランコ夜の蟻 ハードエッジ
公園のベンチに小さき雪だるま ハードエッジ
鹿がゐて奈良公園のクリスマス ハードエッジ
公園に灯の点き初めし大晦日 ハードエッジ
夏
青梅雨の稲まつすぐに立てりけり ハードエッジ
梅雨明けは、
水を得て伸びゆく稲や梅雨明ける ハードエッジ
炎天下つひにキリンの倒さるる ハードエッジ
打水をけふは神輿の男らに ハードエッジ
男ら:
男らの汚れるまへの祭足袋 飯島晴子
西日して太平洋に島いくつ ハードエッジ
太平洋:
野遊びの終り太平洋に出づ 大串章
波音の太平洋や松の花 小圷健水
遠泳の太平洋の雫かな 曽根新五郎
白浪の太平洋や夏期講座 泉美予子
蠅舞ふや太平洋の船の中 正岡子規
虫鳴けり太平洋もまつくらに 茨木和生
日本海に太平洋に千代の春 ハードエッジ
胸高に太平洋の初日かな 沼尻巳津子
夜濯のボタンを押せば水の音 ハードエッジ
夜濯の最後の水の吸はれ消ゆ ハードエッジ
吸はれ:
しやぼん玉触れたる土に吸はれけり 村上鞆彦
揚雲雀雲に吸はれてしまひけり ハードエッジ
ソーダ水深きところを吸はれをる ハードエッジ
子が泣けばマスクに吸はれ行く涙 ハードエッジ
秋
七夕や坊主頭の子が二人 ハードエッジ
天の川うつす大きな水たまり ハードエッジ
つくつくとつくつく法師名乗るなり ハードエッジ
非電化区間なりけり天高し ハードエッジ
澄む水の石をのみこむ水輪かな ハードエッジ
霧雨の連絡船の着く港 ハードエッジ
連絡船:
遊船を連絡船が抜いてゆく 中本真人
連絡船は磁気嵐とや蛍の夜 ハードエッジ
荒波の連絡船や日短か ハードエッジ
子規の忌の糸瓜・鶏頭・柿の鐘 ハードエッジ
受け出せし女房の焼く秋刀魚かな ハードエッジ
女房:
女房も一つ年取る桜かな ハードエッジ
汗女房饂飩地獄といひつべし 小澤實
胡瓜もみ世話女房といふ言葉 高濱虚子
女房も亭主も古りぬ今年酒 ハードエッジ
色さめし古女房や帰り花 蝶夢
女房も同じ氏子や除夜詣 中村吉右衛門
長き夜の小学校の椅子机 ハードエッジ
春は雲丹秋は毬栗針長し ハードエッジ
白粉花に前輪駆動三輪車 ハードエッジ
三輪車:
花吹雪抜け全速の三輪車 対馬康子
曼珠沙華たやすく悪に染まるなり ハードエッジ
化けてでて顔に貼りつく曼珠沙華 ハードエッジ
エイリアン
冬
切株の丸くて小春日和かな ハードエッジ
小春日和:
玉の如き小春日和を授かりし 松本たかし
小春日和洗濯日和鵙日和 ハードエッジ
挿話めく小春日和といふがあり 相生垣瓜人
汀女ゐる小春日和の熊本へ 星野立子
座布団や小春日和の人を待つ ハードエッジ
面影のそのまま小春日和かな 深見けん二
捨てられし仔猫に小春日和かな 飯田龍太
こんなにも小春日和の続くとは ハードエッジ
ラーメンを待つ列進め初時雨 ハードエッジ
かき混ぜて納豆ねばる虎落笛 ハードエッジ
かき混ぜ:
掻き混ぜないカルピスに似て月朧 H・T
藤の花風呂の熱きをかき混ぜて 岸本尚毅
乱暴に滝壺の水かき混ぜて ハードエッジ
かき混ぜて浮かぶ生姜や冷し飴 岸本尚毅
反対にかきまぜてみる葛湯かな 五十嵐義知
かき混ぜるお玉の重し薺粥 ハードエッジ
虎落笛激す弔合戦か ハードエッジ
木枯の一番乗りの火事場なり ハードエッジ
火事場:
鍋焼や火事場に遠き坂の上 正岡子規
いくたびも雪に置かれし旅鞄 ハードエッジ
旅鞄:
鳥雲に子等にも持たす旅鞄 西村和子
花見んと花屑に置く旅鞄 黛まどか
初夏や虚子に柳の旅鞄 藤田あけ烏
歳時記は秋を入れたり旅かばん 川崎展宏
旅鞄小さく軽し秋の蝶 阿部みどり女
旅鞄雪に降ろせば錨めく 西村和子
つくづくと風邪に邪の字のあることを ハードエッジ
新年
一堂に姫や坊主や歌留多会 ハードエッジ
◎推敲過程 データ
俳壇賞 2021 プランB◎推敲過程 データ補遺
投稿に使用しなかった捨句
俳壇賞 2021 プランB 補遺◎推敲過程 プリントに手書き
俳壇賞 2021 プランB 推敲 手書き◎葉書俳句 表側
◎落選葉書一覧
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以上です