全然堂歳時記 春の部
【花篝】はなかがり
◎葉書俳句
◎リアル
裸火の空に近きは花篝 ハードエッジ
折からの風に煽られ花篝 ハードエッジ
闇深し花の篝を焚けばなほ ハードエッジ
花びらの飛んで火に入る花篝 ハードエッジ
花篝花びら赤く染まりけり ハードエッジ
花篝火花に贅を尽したる ハードエッジ
◎幻想
花篝花より赤き命かな ハードエッジ
火を焚くは戦の如し花篝 ハードエッジ
鬨の声あげよ無頼の花篝 ハードエッジ
城跡に城ある如し花篝 ハードエッジ
◎雨
本降りとなつてしまひし花篝 ハードエッジ
雨の夜の人こそ知らね花篝 ハードエッジ
待人は雨を来りぬ花篝 ハードエッジ
◎夜更け
花篝がさりと夜は更けにけり ハードエッジ
いつの間に火の衰へし花篝 ハードエッジ
火が消えて花篝とはもう言へず ハードエッジ
◎昼間
昼は消え花の篝の鉄の足 ハードエッジ
以上です