参考句、推敲過程などは年明けに/2022.12.31
【年末集】を旧版へ移動。記事数が1減/2023.1.3
全然堂歳時記 年末の部
【数へ日】かぞえび
全然堂歳時記=分類修正後、本号を含め66記事=春夏秋冬–年末年始=21-9-17-16–2-1
/2023.1.3
目次
◎葉書俳句
◎テキスト
数へ日をどこ吹く風と晴れ渡る ハードエッジ
数へ日の鐘を疎らに消防車 ハードエッジ
数へ日の数親指を折りてより ハードエッジ
数へ日やチューブを絞り出すやうに ハードエッジ
数へ日の数へ唄などありもせず ハードエッジ
もういくつ寝るとと唄ふ数へ日よ ハードエッジ
数へ日の引力圏に引き込まれ ハードエッジ
坂道の加速楽しや数へ日も ハードエッジ
数へ日と先を争ふやうにかな ハードエッジ
数へ日や空ゆく日さへ忙しなく ハードエッジ
数へ日に形ばかりの日曜日 ハードエッジ
数へ日の中のひと日を昼の湯に ハードエッジ
数へ日に羽毛のごとく残さるゝ ハードエッジ
数へ日に宅急便を待たす罪 ハードエッジ
数へ日の街が暮れ行くカフェオーレ ハードエッジ
数へ日の石鹸夜々に身を解かす ハードエッジ
数へ日の夜ごとに闇の濃くなりぬ ハードエッジ
数へ日といふ妖怪もありぬべし ハードエッジ
数へ日にドプラー効果あるやうな ハードエッジ
数へ日の尽きて増ゆるは数へ年 ハードエッジ
◎推敲過程/テキスト/pdf
略
◎推敲過程/A4印刷+手書き/pdf
略
◎推敲過程/葉書印刷+手書き/pdf
略
◎葉書俳句表側
◎データベース画面/桐v10
◎数へ日秀句
数へ日や数へなほして誤たず 能村登四郎
数へ日の素うどんに身のあたたまり 能村登四郎
数へ日の数ふるほどもなき日数 桂信子
数へ日の数へるまでもなくなりぬ 鷹羽狩行
数へ日の何せんと手を洗ひしや 鷹羽狩行
数へ日の扇だたみに減りゆきぬ 鷹羽狩行
数へ日の齣落しとはなりにけり 鷹羽狩行
数へ日や用の多くて無きごとく 鷹羽狩行
数へ日の人の命を数ふごと 山口青邨
数へ日を数ふ愚はせざりけり 後藤比奈夫
一事あるごとに数へ日とぞ思ふ 後藤比奈夫
数へ日の手帳ふつくらしてをりぬ 齋藤朝比古
数へ日の土曜日曜過ぎにけり 鶴岡加苗
数へ日をバターぼんやりパンに溶け 山田耕司
数へ日を数へあまさず勤むかな 宮津昭彦
数へ日の札束ゴォーと数へられ 安部元気
数へ日の夕空贅を盡したり 高橋睦郎
数へ日の三時は日向四時の影 永井龍男
数へ日や足袋幾足の生乾き 永井龍男
数へ日の数へて残る小指かな 久保一岩
◎未練句/補遺
なし
以上です