全然堂歳時記 冬の部
【着膨れ】きぶくれ
◎葉書俳句
◎テキスト
兎小屋当番の子の着膨れて ハードエッジ
着膨れてゐても何かと駆け出す子 ハードエッジ
着膨れが泣いてじたばた床に寝て ハードエッジ
着膨れの三文安の子が可愛 ハードエッジ
先行句:
着ぶくれて子が可愛いといふ病 中村草田男
三文俳句:
三文が霞見にけり遠眼鏡 小林一茶
なが生きは三文の得どぢやう鍋 亀田虎童子
早起きは三文の得茄子胡瓜 ハードエッジ
着膨れて当り障りのない話 ハードエッジ
有益な場合、
取つて置きの話を胸に着膨るる 佐藤郁良
着膨れて毛並み良きもの翻し ハードエッジ
重ね着の雪より白き恋衣 ハードエッジ
参考句:
寒ければ着重ね恋しければ逢う 池田澄子
春なら、
重ね着る花の衣といふことも ハードエッジ
着膨れて我身一つのわが命 ハードエッジ
参考句:
秋風のわが身ひとつの句なりけり 安住敦
繕ひつつ使ふ身一つそぞろ寒 岡本眸
着膨れの仏の顔も三度とや ハードエッジ
着膨れを蔑み立てるジャコメッティ ハードエッジ
着膨れて夜の火を守る五六人 ハードエッジ
宇宙船船外作業着膨れて ハードエッジ
着膨れのままか一肌脱ぐべきか ハードエッジ
手も足も出せず着膨れ懐手 ハードエッジ
重ね着を丸ごと脱いで湯に走る ハードエッジ
着膨れを囃すが如き上天気 ハードエッジ
囃すの四季:
春なれや天女を囃す鳶の笛 ハードエッジ
百千鳥雌蕊雄蕊を囃すなり 飯田龍太
よろこびて囃す雀や袋掛 石田波郷
往きあぐむ長刀鉾を囃しけり 長谷川櫂
嫁入の行列囃せ鳴子引け 島田青峰
登校や寒い寒いと囃しつつ ハードエッジ
一群の寒烏にぞ囃されし 相生垣瓜人
◎推敲過程
面倒、、、当分保留
以上です