開発素句報 2018-10 とかとんと梁や柱や花の昼

開発素句報 2018-10 とかとん

 

◎葉書画像

 

◎自句自解

対岸の花に届けと花吹雪はなふぶき

 

 

びて青草ゆる川原かな

 

 

花びらのきりきり舞を立見して

 

とかとんとはりや柱や花の昼
  建築現場ですね
  「と」が3つ、「は」も3つです

  初案、
  花満ちて戸建住宅建ち並ぶ
  推敲の末に、時間を逆上りました

 

日の暮の花に別れの鳥の声

 

 

火をくはいくさごと花篝はなかがり
  先行句:
  篝火は戦のにほひ夜の桜  橋本榮治

 

 

夜桜よざくらの月はと見れば真上なり
  生協の帰り道
  ふと見上げると半月が、、、
  推敲なし、一発おk!の句

 

◎未練句

開発素句報選外句
しかし、
選外のまま葬ってしまうのはいかにも惜しい
と、本人が思えば、
たちまちブログ収録に至る、
この寛選の坂道の、行く末や如何に、、、

しくしくと痛むは花か花びらか
  基本的に、
  開発素句報は明るく前向きで行きたい

  しかし、
  明るい句ばかりではつまらない
  たまには暗い句、、、というかおセンチな句

 

猫ねむし落花に遊び飽きたれば
  猫の語源は眠る子である
  という猫の根源を読んでみました

 

大いなる鯉に驚く花筏はないかだ

 

花篝火の粉のぜいつくしたり

 

夜桜の一夜をかけし落花らっかなり

 

◎推敲過程 葉書

pdf_20180329

 

◎推敲過程 DB

開発素句報2018-10

以上です