開発素句報 2023-04 炎天はガスの炎と同じ色

開発素句報 2023-04 「本も机も

◎葉書俳句

 

◎テキスト

炎天えんてんはガスのほのおと同じ色 ハードエッジ

ガスの炎:
さみだれや瓦斯ガスほのおの青きこと 小山玄黙

頂上ちょうじょうの光るは雪か雲のみね ハードエッジ

冠雪:
緻密ちみつなる富士の冠雪かんせつ白光す 山口誓子   せいし

酷暑日こくしょびは本も机もほつかほか ハードエッジ

本+机:
く春の本うずたか机上きじょう机下きか 西村和子

祖母そぼに聞く昔話の涼しさよ ハードエッジ

「祖母に聞く」では、わざわざ尋ねる感じもある
「祖母から聞く」の方が正確だが字余り
でも、この方がゆったりしていいかも/2023.8.26

以下のnoteの記事がヒントになってます。
しみじみと良い話です。感謝
枇杷かな子『祖母が話してくれた怖くない怪談ばなし』

昔話:
おほははの昔話や夜の秋 福田蓼汀ふくだ りょうてい

母なくて新年むかし話もなし ハードエッジ

腹を腹掛はらがけ布団うすつぺら ハードエッジ

改案:
ぺらぺらの腹掛け布団腹を守る ハードエッジ 2023.8.29

町川の夕立濁ゆだちにごりりの塵芥ちりあくた ハードエッジ

町川:
町川に町のしづむ梅雨入ついりかな 木下夕爾きのした ゆうじ

夏の夜の密かにプシュとサイレンサ ハードエッジ

夏の夜:
夏の夜やくずれて明けし冷し物 松尾芭蕉まつお ばしょう
四方から青みて夏の夜明かな 正岡子規  しき
夏の夜のふくるすべなくあけにけり 久保田万太郎
夏の夜のうなら火の見やぐらの上 池田澄子
夏の夜のソースに化ける赤茄子かな ハードエッジ

 

◎推敲過程/テキスト

開発素句報 2023-04 推敲 テキスト

 

◎推敲過程/A4加筆

開発素句報 2023-04 推敲 A4 加筆

 

◎推敲過程/葉書/原稿

開発素句報 2023-04 推敲 葉書 原稿

 

◎推敲過程/葉書/加筆

開発素句報 2023-04 推敲 葉書 加筆

 

◎葉書俳句表側

 

◎データベース画面/桐v10

 

以上です