冬 【雪】 雪の夜に寝かす味噌、酒、赤ん坊

今回の作句では初めてＡＩとの対話を、作句の参考にしました
辛口の批評をありがとうございました
　＞OpenAI 社の対話型 AI「ChatGPT 5.1 Thinking」　←愛称 机さん
利用法は主に批評とその反論などで、
直に代案/改案/推敲句などを求めることはしませんでした
推敲過程の句は全てハードエッジの手によるものです

全然堂歳時記 冬の部
【雪】ゆき

全然堂歳時記＝現在、本号を含め117記事＝春夏秋冬–年末年始＝32-27-24-22–5-7
／2025.12.14

子季語：六花/雪の花/深雪/雪明り/粉雪/細雪/今朝の雪/根雪/積雪/べと雪/冠雪/雪庇/水雪/雪華/雪片/雪月夜/雪景色/暮雪/雪国/銀化/雪空/白雪/新雪ほか多数

フレーズ：降る雪、今朝の雪、夜の雪、屋根の雪、雪の上、雪まみれ

◎葉書俳句

◎テキスト

日の丸は日の丸、雪の大使館（たいしかん）　ハードエッジ

ひのまるはひのまる
そんなイントネーションでお読みください

美しや吉良（きら）の本所（ほんじょ）の屋根の雪　ハードエッジ

吉良（きら）上野介（こうずけのすけ）義央（ よしひさ）の屋敷への
赤穂浪士討ち入りの直前

海怒（いか）り雪猛（たけ）り人ちぢこまり　ハードエッジ

怒る雪の先行句：
雪も亦怒りに任せ降るらしも　相生垣瓜人

先（ま）づは湯に雪の峠（とうげ）を越（こ）えて来て　ハードエッジ
ふる雪に鯉（こい）は白黒赤黄金（こがね）　ハードエッジ

蜻蛉（せいれい/とんぼう）の好みし杭（くい）に雪降（ふ）り積（つ）む　ハードエッジ
お地蔵（じぞう）の笠（かさ）借（か）り申（もう）す雪狐（ゆきぎつね）　ハードエッジ
雪の上（え）にひよろりと生（は）えて影を引く　ハードエッジ
掘（ほ）り出すや雪まみれなる赤椿（あかつばき）　ハードエッジ
息のあるものが生きもの雪ふりつむ　ハードエッジ

画用紙のざらりと白き雪景色（ゆきげしき）　ハードエッジ
十六両編成（へんせい）雪の関（せき）ヶ原（はら）　ハードエッジ
自転車の籠（かご）の荒目（あらめ）も雪まみれ　ハードエッジ
雪の夜（よ）に寝かす味噌（みそ）、酒、赤ん坊　ハードエッジ
雪の夜（よ）の閉（と）ぢて絵本は板の如（ごと）　ハードエッジ

ふる雪や地下に静かに閉架図書（へいかとしょ）　ハードエッジ
ひそやかな赤子（あかご）の寝息（ねいき）ま夜（よ）の雪　ハードエッジ
父母（ちちはは）も庭に驚（おどろ）く今朝（けさ）の雪　ハードエッジ
「翌年のパリ」と字幕（じまく）や雪と兵　ハードエッジ
ユトリロは雑煮（ぞうに）を知らず雪のパリ　ハードエッジ

◎初案２０句

「翌年の春」と字幕や電車来る　ハードエッジ
十六輛編成雪の関ヶ原　ハードエッジ
雪の夜の閉ぢて絵本は板のごと　ハードエッジ
ユトリロは雑煮を知らず雪のパリ　ハードエッジ
先づは湯に峠の雪を語り合ひ　ハードエッジ

蜻蛉の止りしところ雪積る　ハードエッジ
しづかさや吉良の本所の屋根の雪　ハードエッジ
雪の上にひよろりと生えて影を引く　ハードエッジ
息のあるものが生き物雪降り積む　ハードエッジ
日の丸に雪降る駐露大使館　ハードエッジ

密やかに赤子の寝息ま夜の雪　ハードエッジ
自転車に雪の積るは難しき　ハードエッジ
大寒や地下に静かに閉架図書　ハードエッジ
地蔵より笠借り申す雪狐　ハードエッジ
大寒の鯉に白黒赤黄金　ハードエッジ

掘り出すや雪まみれなる赤椿　ハードエッジ
朝起きて驚くは良し雪の庭　ハードエッジ
怒る海猛る雪人縮こまり　ハードエッジ
梅雨寒に寝かす酒味噌赤ん坊　ハードエッジ
画用紙のざらりと白し富士に雪　ハードエッジ

 

◎推敲句一覧/pdf

全148句/3枚

全然堂歳時記 冬【雪】 推敲テキスト

 

◎Ａ４推敲 原稿/pdf

全３枚/甘選の136句

全然堂歳時記 冬【雪】 Ａ４推敲 原稿

 

◎Ａ４推敲 加筆/pdf

全枚

 

◎葉書推敲 原稿/pdf

全９枚

全然堂歳時記 冬【雪】 葉書推敲 原稿

 

◎葉書推敲 加筆/pdf

全９枚

全然堂歳時記 冬【雪】 葉書推敲 加筆

 

◎葉書俳句秀句&注釈面

 

◎データベース画面/桐v10

◎雪秀句20句

文字コード順

いくたびも雪の深さを尋ねけり　正岡子規
みちのくの雪に発つベルまだ鳴れる　中村汀女
コーヒーかコーラか雪に缶赤く　岸本尚毅
奥白根かの世の雪をかがやかす　前田普羅
下京や雪積む上の夜の雨　野澤凡兆

我が雪とおもへばかろし笠の雪　宝井其角
限りなく降る雪何をもたらすや　西東三鬼
枯蔓に雪柔かにひつかかり　高野素十
降る雪や明治は遠くなりにけり　中村草田男
細雪妻に言葉を待たれをり　石田波郷

死は何かどまん中なり雪ちらちら　金田咲子
雪つもりつもりつもりて哀しさよ　久保田万太郎
雪に来て美事な鳥のだまり居る　原石鼎
雪の降る町といふ唄ありし忘れたり　安住敦
雪の日暮れはいくたびも読む文のごとし　飯田龍太

雪も亦怒りに任せ降るらしも　相生垣瓜人
窓の雪女体にて湯をあふれしむ　桂信子
泥に降る雪うつくしや泥になる　小川軽舟
東京の拙き雪を見舞はるる　正木ゆう子
豆腐屋の早寝につもる夜の雪　関成美

 

◎未練句/補遺/在庫処理

全然堂歳時記 冬【雪２】の候補

いつのまに深さは高さ雪ふりつむ　ハードエッジ
その中に眠るものあり雪ま白　ハードエッジ
ふる雪は白く夜空は真つ黒な　ハードエッジ
ふる雪や未来は少しづつ過去に　ハードエッジ
みちのくのここ千年の雪景色　ハードエッジ

ゆるやかに階段状の雪として　ハードエッジ
横たはる草のあはれを雪に消す　ハードエッジ
去年の雪今年の雪と静かさよ　ハードエッジ
金閣の屋根美しや雪の朝　ハードエッジ
削らるる歯の悲しみに雪ふりつむ　ハードエッジ

子守唄代りに「雪の降る町を」　ハードエッジ
図書館の人こそ知らね窓の雪　ハードエッジ
雪の夜のそれは小さな赤ん坊　ハードエッジ
雪道に幾たび雪の新しき　ハードエッジ
草も木も静かに暮れて雪を待つ　ハードエッジ

以上です

※本作品集の編纂・推敲にあたっては、OpenAI 社の対話型 AI「ChatGPT」（愛称：机さん）の助言を参考にしました。最終的な句の選択および表現の責任は、すべて作者ハードエッジにあります。