全然堂歳時記 夏の部
【雲の峰】くものみね
全然堂歳時記=現在、本号を含め88記事=春夏秋冬–年末年始=29-19-17-16–3-4
/2023.8.9
子季語:峰雲、積乱雲、入道雲、雲の峯、峯雲
目次
◎葉書俳句
◎テキスト
日本の海の守護神雲の峰 ハードエッジ
ふるさとに入道雲のある限り ハードエッジ
峰雲の中で働く神仏 ハードエッジ
また一人行者降りくる雲の峰 ハードエッジ
善は白、正義は力、雲の峰 ハードエッジ
虹よりも雷に親しき雲の峰 ハードエッジ
峰雲や数多の雷を産み捨てて ハードエッジ
閻魔への供物の如し雲の峰 ハードエッジ
太陽の彼方に続く雲の峰 ハードエッジ
雲の峰見ゆるオープンカフェ香る ハードエッジ
白飯はカレーに埋もれ雲の峰 ハードエッジ
ベンチャーズ・ビーチボーイズ雲の峰 ハードエッジ
宿題は粘土細工の雲の峰 ハードエッジ
煙突の湯屋は廃れて雲の峰 ハードエッジ
船の旅積乱雲も見飽きたり ハードエッジ
本土から遠き戦線雲の峰 ハードエッジ
空母対空母積乱雲真白 ハードエッジ
化けの皮剥がれ入道雲となる ハードエッジ
天上へ入道雲ののしあがる ハードエッジ
恐竜がずしんずしんと雲の峰 ハードエッジ
◎推敲過程/テキスト/pdf
全2枚/85句
全然堂歳時記 夏 【雲の峰】 テキスト推敲
◎推敲過程/A4印刷+手書き/pdf
全4枚
全然堂歳時記 夏 【雲の峰】 A4推敲
◎推敲過程/葉書俳句原稿&書き込み/pdf
葉書俳句書き込み無し 全5枚
全然堂歳時記 夏 【雲の峰】 葉書推敲 原稿
葉書俳句書き込み有り 全5枚
全然堂歳時記 夏 【雲の峰】 葉書推敲 加筆
◎葉書俳句表側
◎データベース画面/桐v10
◎雲の峰秀句
弱音吐かなくて何吐く雲の峰 飯島晴子
全力か否か崩るる雲の峯 永田耕衣
大の字に寝て見たりけり雲の峰 小林一茶
雲の峰サンドバッグに音溜まり 津川絵理子
死の如し峰雲の峰かがやくは 飯島晴子
聖蹟はすなはち廃墟雲の峰 久保田万太郎
つ
一瞬にしてみな遺品雲の峰 櫂未知子
黒板の屠殺頭数雲の峰 奥坂まや
病人に昼寝の時間雲の峰 細谷ふみを
月山に速力のある雲の峰 皆川盤水
虹懸けて男盛りの雲の峰 澤木欣一
雲の峰雷を封じて聳えけり 夏目漱石
航海やよるひるとなき雲の峰 高濱虚子
雲の峯並んで低し海の上 正岡子規
雲の峰立ちていよいよ土佐は夏 高野素十
雲の峰いくつ崩れて月の山 松尾芭蕉
谷底に見あげて涼し雲の峯 正岡子規
積乱雲の白をください世界堂 高梨章
雲の峰あたり人かげなかりけり 久保田万太郎
雲の峰人間小さく働ける 星野立子
静脈を以て膨らむ雲の峯 中原道夫
フリスビーに犬の歯型や雲の峰 金子敦
雲の峰壜にパセリを挿したるよ 岸本尚毅
サンドイッチ静かに倒れ雲の峰 金子敦
峯雲の贅肉ロダンなら削る 山口誓子
峯雲や朱肉くろずむ村役場 土生重次
厚餡割ればシクと音して雲の峰 中村草田男
雲の峰吸ひ込まれゆく機影あり 稲畑汀子
ジェット機をぷつと吐き出し雲の峰 大塚次郎
干竿の両端暇や雲の峰 藤田湘子
煙突や間に低き雲の峯 正岡子規
峰雲や行進曲に国滅び 渡邊千枝子
久松橋蠣浜橋や雲の峰 久保田万太郎
赤道の上に並ぶや雲の峯 正岡子規
雲の峰一人の家を一人発ち 岡本眸
雲峯大工屋根やを憐めり 高井几董
旅に出ねばそれもあこがれ雲の峯 森澄雄
船頭のはだかに笠や雲の峰 宝井其角
一船は皆裸なり雲の峯 正岡子規
◎未練句/補遺/在庫処理
残塁に続く残塁雲の峰 ハードエッジ
飛行機をいくつ呑みたる雲の峰 ハードエッジ
画用紙を継ぎ足して描く雲の峰 ハードエッジ
おにぎりの中に梅干雲の峰 ハードエッジ
雲の峰よりも色濃しマヨネーズ ハードエッジ
白銀の筋肉質の雲の峰 ハードエッジ
雲の峰力任せに暴れたし ハードエッジ 2023.9.2
以上です