和語一覧:更新ほぼ終了
1117語/2019.4.24
1040語/2019.1.14
800語/2018.4.22
600語/2018.4.4
約400語/2018.2.25
月: 2017年8月
和語俳句 【あ】 春ひとり槍投げて槍に歩み寄る 能村登四郎
温泉のとはにあふれて春尽きず 高濱虚子
臍出して雷様の大暴れ ハードエッジ
しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子
和語俳句 【か】 かしこげに首を傾げて子猫かな 長谷川櫂
桜貝握り拳に匿へり ハードエッジ
夏草に延びてからまる牛の舌 高濱虚子
恋をしてからびし蚯蚓かもしれず しなだしん
和語俳句 【さ】 白木蓮の散るべく風にさからへる 中村汀女
初蝶を苛む風となりにけり 西宮舞
山百合を捧げて泳ぎ来る子あり 富安風生
悴める掌を包みやり諭しけり 西村和子
和語俳句 【た】 秋立つや音を違へて稲と草 岸本尚毅
酒ならばたしなむと言へ鱧の皮 吉田汀史
仏にも寒九の水をたてまつる 森澄雄
達筆のわが名たまはる年賀状 ハードエッジ
和語俳句 【な】 敗戦忌腹べんべんと存へし 中戸川朝人
母たのし汐干にあそぶ子を眺め 星野立子
激流を鮎の竿にて撫でてをり 阿波野青畝
手で顔を撫づれば鼻の冷たさよ 高濱虚子
和語俳句 【は】 百千鳥雌蕊雄蕊を囃すなり 飯田龍太
年の瀬や続く天気にはげまされ 星野立子
数ふるははぐくむに似て手毬唄 片山由美子
寒の字のとれて雀のよく弾み 横井理恵
和語俳句 【ま】 春雨やみなまたたける水たまり 木下夕爾
永き日の睡魔にまさる朋ありや 糸大八
神々の力任せの雲の峰 ハードエッジ
冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋櫻子
ペアリング3 緑蔭や矢を獲ては鳴る白き的 竹下しづの女
風生と死の話して涼しさよ 高濱虚子
虚子もなし風生もなし涼しさよ 小澤實
朝顔やおもひを遂げしごとしぼむ 日野草城
寒夕焼終れりすべて終りしごと 細見綾子
和語俳句 【や】 鬼の豆嚼みて気力を養へり 相生垣瓜人
分割/2018.2.8、捩る/2017.12.21、2017.8.26 更新 ◎和語俳句、や行の「や」です →「ゆ」 →「よ」 ◎養ふ=やしなう 鬼の豆嚼みて気力を養へり 相生垣瓜人(あいおいがき・かじん)
開発素句報 2017-09 カルピスの水玉模様終戦日
お揃ひのすでに楽しき夏の旅
もう少し赤を強くと夕焼守
夕焼のなんと静かに消ゆること
開発素句報 2017-10 夕焼に誰か故郷を思はざる
夕焼や餓ゑて綺麗な肋骨
夕立に洗ひたてたる夕焼かな
ああああとサイレンの鳴る夕焼かな
開発素句報 2017-11 都市いくつ灰となりたる終戦日
耳にして暑さも峠てふ言葉
生き延びし女子供や終戦日
安らかや日は夕焼に包まれて
開発素句報 特番 2017夏 火も人も裸なりけり夜の海
赤道の箍の外れし暑さかな
日本の海をぐるりと雲の峰
水底に暑さ忘るる豆腐かな