天井に届く悲しみ涅槃絵図 ハードエッジ
こときれてなほ邯鄲のうすみどり 富安風生
うすうすとしかもさだかに天の川 清崎敏郎
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
天井に届く悲しみ涅槃絵図 ハードエッジ
こときれてなほ邯鄲のうすみどり 富安風生
うすうすとしかもさだかに天の川 清崎敏郎
春めくを冬田のために惜しむなり 相生垣瓜人
照れば金日かげれば銀芒かな 下村梅子
遠山に日の当りたる枯野かな 高濱虚子
温泉のとはにあふれて春尽きず 高濱虚子
臍出して雷様の大暴れ ハードエッジ
しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子
いたづらをせむと笑む子やさくらんぼ 鶴岡加苗
水着選ぶいつしか彼の眼となつて 黛まどか
大寒を選びしごとく逝きたまふ 鷹羽狩行
永き日の睡魔にまさる朋ありや 糸大八
神々の力任せの雲の峰 ハードエッジ
冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋櫻子
画用紙の汚れやすさよ地虫出づ ハードエッジ
薄暑来ぬ人美しく装へば 星野立子
千年の命よぢれて藤枯るる 高橋悦男