温泉の神に燈をたてまつる裸かな 飯田蛇笏
雲間より稲妻の尾の現れぬ 高濱虚子
喝采や白粉花の赤白黄 ハードエッジ
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
温泉の神に燈をたてまつる裸かな 飯田蛇笏
雲間より稲妻の尾の現れぬ 高濱虚子
喝采や白粉花の赤白黄 ハードエッジ
水底の目高の影の方が濃し 西村和子
水底に映れるごとし遠花火 長谷川櫂
水の底突けば固しや水澄める 岸本尚毅
豆飯や娘夫婦を客として 安住敦
粕汁をすすり早寝の老夫婦 岸風三楼
いたく降と妻に語るや夜半の雪 高井几董
一粒の青き地球の露けしや ハードエッジ
をりとりてはらりとおもきすすきかな 飯田蛇笏
また一つ風の中より除夜の鐘 岸本尚毅
ほほといふ口して三人官女かな 高田正子
現し世の砂美しや蟻地獄 ハードエッジ
漱石が来て虚子が来て大三十日 正岡子規
るりるりと天をくすぐる雲雀かな ハードエッジ
新涼の胸くつろげてありにけり 川崎展宏
蚯蚓鳴く寂しさに身をくねらせて ハードエッジ
金貸がティッシュを配る日永かな ハードエッジ
金融の笑顔絶やさず水を打つ 北大路翼
あきらめしもの何何ぞ誘蛾燈 小澤實
熱燗の夫にも捨てし夢あらむ 西村和子