はるかなる北をも照らす冬日かな
使ひ捨てマスク業火に投ずべし
冬苺赤しケーキの断面に
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
はるかなる北をも照らす冬日かな
使ひ捨てマスク業火に投ずべし
冬苺赤しケーキの断面に
打水をけふは神輿の男らに
子規の忌の糸瓜・鶏頭・柿の鐘
一堂に姫や坊主や歌留多会
縦横に水羊羹の詰め合せ
地下鉄が闇を押し行く赤い羽根
落葉道長き小枝を拾ひけり
花冷の包丁獣脂もて曇る 木下夕爾
お涅槃や黒板拭に文字の屑 ハードエッジ
販売機ごとりと落葉はじまりぬ 岡本眸
神々は陸海空に初日の出
あけまして光るは金の福寿草
長男の負けてゆゆしや絵双六