磯遊び黒船を見し子らの裔
朝顔やその日その日を全力で
青竹の誉れ左義長仕る
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
磯遊び黒船を見し子らの裔
朝顔やその日その日を全力で
青竹の誉れ左義長仕る
街も家も雛も一夜の焼夷弾
朝顔の朝の力の濃紫
子狸のこれは小さな腹鼓
坂道を春一番の子が駆ける
開かれて鯵は干物に花は葉に
病院も駅も夜長の灯を点し
ピストルの手入れ運動会前夜
蟷螂の怒りに燃ゆる緑色
紫も緑も黒も葡萄なり
あと一つ咲けば百なる白椿
筍や客人はまだ寝てをられ
柿たわわ日本の村の滅びつつ