冬たのし新幹線型スニーカー
大皿に青き山脈雪催
「翌年のパリ」の字幕に雪と兵
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
冬たのし新幹線型スニーカー
大皿に青き山脈雪催
「翌年のパリ」の字幕に雪と兵
もやもやと腸のある南瓜かな
顔だけの食はれ残りの秋刀魚なり
行く秋の実を柔かに種硬し
打水に刹那の虹を賜りぬ
母と読むおばけ絵本や蚊帳のなか
絵日記もその子も燃えて終戦日
桜貝よりも色濃し蓮の花
八方へシャワー打ち出す畑かな
ドーナツ状に残土積み上げ蟻の穴
初詣神も佛も隔てなく
初夢といふ年玉を賜りぬ
綺羅星の月雪花の初芝居