重ね着の雪より白き恋衣
着膨れのままか一肌脱ぐべきか
着膨れの仏の顔も三度とや
月: 2020年12月
コロナ禍、年末年始も外出自粛で、ふと俳句でもと思った人のための、初めての俳句歳時記【冬５００句】
コロナ禍、
年末年始も外出自粛中で、
ふと俳句でもと思った人のための、
初めての俳句歳時記
【冬５００句】
ペア83 石段に一歩をかけぬ初詣 高濱虚子
順番に赤子を抱く雛の客 抜井諒一
広間よりさらに涼しき大広間 ハードエッジ
藍すがし茜めでたし初日の出 ハードエッジ
ペア82 豆腐屋の早寝につもる夜の雪 関成美
本箱に手の届かざる炬燵かな 会津八一
ざつくりと割れたるものを闇汁に 岸本尚毅
店の灯の明るさに買ふ風邪薬 日野草城
NHK俳句2020 落選作抄 店先にママの名前の春燈
ピストルの手入れ運動会前夜
蟷螂の怒りに燃ゆる緑色
紫も緑も黒も葡萄なり
【腹】 空腹を宥めつつ朝寝坊かな
腹巻の腹話術師もありぬべし
乾鮭に腸のなき叫びかな
青空を胸一杯に囀るよ