流れ星ただ一筋に光るなり
一の糸そして二の糸流れ星
流星や柱の中に錆びし釘
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
流れ星ただ一筋に光るなり
一の糸そして二の糸流れ星
流星や柱の中に錆びし釘
水替へてひと日蜆を飼ふごとし 大石悦子
ぱかと開く缶ペンケース夏の蝶 ハードエッジ
いやいやをしながら水洟を拭かれ ハードエッジ
素麺の入りし桐箱平べつた
素麺の湯を沸かしつつ胡瓜揉み
印度人も素麺すする暑さかな
蔑めり激しからざる雷などを 山田みづえ
秋袷育ちがものをいひにけり 久保田万太郎
元日の開くと灯る冷蔵庫 池田澄子
白妙の入道雲や船の旅
ぱかと開く缶ペンケース夏の蝶
しみじみと月のなき夜の月見草