手をあげて足を運べば阿波踊 岸風三楼
褞袍着てなんや子分のゐる心地 大住日呂姿
ぼんやりと角の見えたる雑煮餅 小野あらた
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
手をあげて足を運べば阿波踊 岸風三楼
褞袍着てなんや子分のゐる心地 大住日呂姿
ぼんやりと角の見えたる雑煮餅 小野あらた
今年(2019年)発行の開発素句報
その葉書俳句、全12枚の画像
一年を炬燵の城に振り返る
聖夜劇の天使の羽根を枕辺に
眠りたる子らにホワイトクリスマス
メリークリスマス空飛ぶプレゼント
もう一度子猫になつて会ひに来よ
健気なりコンクリートも大根も
着飾りて詩歌の国の歌留多会
あと一つ咲けば百なる白椿
筍や客人はまだ寝てをられ
柿たわわ日本の村の滅びつつ
木枯に売るや箒を逆立てて
赤や黄の面影のある落葉かな
水鳥は冷たき水に素足なり
言葉さへ躓くやうに日短
食へといふ根・人・柑や冬至の夜
毛並よきものを誂へクリスマス
優しさは蜜柑の皮を剥くやうに
楽しくて体にも良き炬燵かな
少年の一人住む星クリスマス