夢の世の砂のお城と海の家 ハードエッジ
秋簾とろりたらりと懸りたり 星野立子
その重さとてつもなくて山眠る 鈴木鷹夫
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
夢の世の砂のお城と海の家 ハードエッジ
秋簾とろりたらりと懸りたり 星野立子
その重さとてつもなくて山眠る 鈴木鷹夫
影といふものの色めき雛飾る 村田脩
夏シャツに見ゆる背骨のありどころ 青本瑞季
大年の水道管が川を越す ハードエッジ
一面に合唱団のごと芽吹く ハードエッジ
つきささるやうな照明パンジーに 岸本尚毅
アイスコーヒー上より薄くなりゆける 上田信治
いたづらをせむと笑む子やさくらんぼ 鶴岡加苗
水着選ぶいつしか彼の眼となつて 黛まどか
大寒を選びしごとく逝きたまふ 鷹羽狩行
猫の子のひとり遊びを見てひとり 細川加賀
丸善に檸檬わが家に桜餅 ハードエッジ
手袋をとりたての手の暖かく 星野立子
雲一つなくてまばゆき雪解かな 久保田万太郎
雲あれど無きが如くに秋日和 高濱虚子
青空に雲一つなき冬至かな ハードエッジ