初恋のあとの永生き春満月 池田澄子
残暑とはショートパンツの老人よ 星野立子
飲めるだけのめたるころのおでんかな 久保田万太郎
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
初恋のあとの永生き春満月 池田澄子
残暑とはショートパンツの老人よ 星野立子
飲めるだけのめたるころのおでんかな 久保田万太郎
スリッパを越えかねてゐる仔猫かな 高濱虚子
夏休みも半ばの雨となりにけり 安住敦
各地より我名あつまる年賀状 ハードエッジ
金貸がティッシュを配る日永かな ハードエッジ
金融の笑顔絶やさず水を打つ 北大路翼
あきらめしもの何何ぞ誘蛾燈 小澤實
熱燗の夫にも捨てし夢あらむ 西村和子
神々の隆々たるや雲の峰
身を投げて溺るる如し籐寝椅子
夕焼に促されつつさやうなら
画用紙の汚れやすさよ地虫出づ ハードエッジ
薄暑来ぬ人美しく装へば 星野立子
千年の命よぢれて藤枯るる 高橋悦男