紅梅の紅の通へる幹ならん 高濱虚子
ソーダ水深きところを吸はれをる ハードエッジ
しぐるるや駅に西口東口 安住敦
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
紅梅の紅の通へる幹ならん 高濱虚子
ソーダ水深きところを吸はれをる ハードエッジ
しぐるるや駅に西口東口 安住敦
焼夷弾逃れし土手や花火見る 川村みよき
童謡が「あれ」と歌ふよ虫の声 ハードエッジ
毛糸編む女をやめてから久し 櫂未知子
城攻めの騒ぎよ蓮の葉も花も 鷹羽狩行
萩の風何か急かるる何ならむ 水原秋櫻子
ふる雨や浮寝の鳥を水輪攻め ハードエッジ
風生と死の話して涼しさよ 高濱虚子
虚子もなし風生もなし涼しさよ 小澤實
朝顔やおもひを遂げしごとしぼむ 日野草城
寒夕焼終れりすべて終りしごと 細見綾子
お揃ひのすでに楽しき夏の旅
もう少し赤を強くと夕焼守
夕焼のなんと静かに消ゆること