「水」で始まる花の名いくつ水仙花
水仙や書庫と化したる書斎なれど
一年の計を練るなる水仙花
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
「水」で始まる花の名いくつ水仙花
水仙や書庫と化したる書斎なれど
一年の計を練るなる水仙花
開発素句報 2025
全1枚/2025.1
全然堂 葉書俳句 2025 全部入り
全然堂歳時記、開発素句報、落選供養など
順次収録予定
手に取りてしみじみ紙の年賀状
「鏡よ鏡」女王様の初鏡
三が日あれよあれよと楽しけれ
全然堂 葉書俳句 2024 全部入り
全然堂歳時記、開発素句報、落選供養など
本流になれぬ悲しみ流れ星
寂しさに流星群をなせりけり
針山に刺して流星コレクション
春立つや大暴投の始球式
大衆の通俗の原色の夏
脱色で叶ふ金髪翁の忌
サイダーの甘き空缶籠に投ぐ
魚籠あげて澄む水抜けてしまひけり
春待つや紙石鹸のいい匂ひ
春暁の遠ざかりゆく始発駅
爽やかに翼を広げ滑空す
懐しき人になりたや日向ぼこ
土色は白桃の非の打ちどころ
泣きながら賽の河原に桃を積む
桃の香の残る机に稿を継ぐ
海山に伍してプールを開くなり
客船がプールを乗せて海を行く
洗ひ終へしプールの底で跳んでみる
ゴゴゴゴと地軸は廻る去年今年
初春のわが身を思ふわが齢
初夢の中をふはふはしやぼん玉
涼しさに住んでもみたき土星の輪
一字にて足る一、十、百、千、万涼し
庭を掃くことも修行や僧涼し
鬱蒼と氏神様の蟬時雨
蟬のこゑ届かぬところまで泳ぐ
朝顔もはかなかりしが蟬の声
血の通ふ蝸牛の殻と聞かさるる
ガラス戸にブロック塀にかたつむり
踏み潰された蝸牛の母です「こんばんは」
開発素句報 2024
全3枚
今年はや娘十八むめの花
毛虫にも黒毛・栗毛の系図あり
日本のまことの青を初御空
磯遊び黒船を見し子らの裔
朝顔やその日その日を全力で
青竹の誉れ左義長仕る
全然堂歳時記 春 の葉書俳句
2018-2023、全29枚
、、、順次追加予定
全然堂歳時記 夏 の葉書俳句
2019-2024、全22枚
、、、順次追加予定
全然堂歳時記 秋 の葉書俳句
2017-2024、全15枚
、、、順次追加予定
全然堂歳時記 冬 の葉書俳句
2017-2025、全18枚
、、、順次追加予定
全然堂歳時記 年末の葉書俳句
全5枚/2023.12
、、、順次追加予定
全然堂歳時記 新年の葉書俳句
全7枚/2024.1
、、、順次追加予定
アテンション・プリーズと咲く紅薔薇
ぐびぐびとどびろく呑んでくちぬぐふ
暁闇を配達の子にお年玉
風船に連れ去られたる長き紐
推敲の果ての巨大な雲の峰
虫偏に非ざる虫もすいつちよん
みほとけのふところふかく寝正月
見えてゐる机の裏や寝正月
「寒いね」の「ね」の優しさのね正月
春の海ウインナワルツお正月
エルビスは正月生れ松さわぐ
正月を遊び尽して目出度けれ
天照大神様初日の出
初日の出ただちに富士を荘厳す
選ばれし勇者のごとく初日浴ぶ
片陰は天の賜お陰様
涼しくて笑ふが如しアッパッパ
さつちやんの遠くへゆきしバナナかな