山寺のあたりが赤し除夜の鐘 ハードエッジ
なまじよき日當りえたる寒さかな 久保田万太郎
入学や色濃き土のやはらかく 今泉礼奈
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
山寺のあたりが赤し除夜の鐘 ハードエッジ
なまじよき日當りえたる寒さかな 久保田万太郎
入学や色濃き土のやはらかく 今泉礼奈
豆飯や娘夫婦を客として 安住敦
粕汁をすすり早寝の老夫婦 岸風三楼
いたく降と妻に語るや夜半の雪 高井几董
四万六千日の暑さとはなりにけり 久保田万太郎
日当りて向ふへ長し鳴子縄 高野素十
雪催ふ琴になる木となれぬ木と 神尾久美子
泳ぎ子を警め通る草刈女 清崎敏郎
銀杏散る善は急げと言ふ如く ハードエッジ
木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ 加藤楸邨
残雪を軋ませつ摘む蕗の薹 篠田悌二郎
汽車長くきしみて止る夏山峡 細見綾子
歳月に鉾の車輪の軋むかな ハードエッジ