あたたかや一番星に女神の名 山口速
夏草や兵どもが夢のあと 松尾芭蕉
尾頭の心もとなき海鼠かな 向井去来
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
あたたかや一番星に女神の名 山口速
夏草や兵どもが夢のあと 松尾芭蕉
尾頭の心もとなき海鼠かな 向井去来
順番に赤子を抱く雛の客 抜井諒一
広間よりさらに涼しき大広間 ハードエッジ
藍すがし茜めでたし初日の出 ハードエッジ
春の都電光りて中の夫見えず 岡本眸
生きものに眠るあはれや龍の玉 岡本眸
初寄席に枝雀をらねど笑ふなり 岸本尚毅
海に入ることを急がず春の川 富安風生
かしこげに首を傾げて子猫かな 長谷川櫂
椿落ちて昨日の雨をこぼしけり 与謝蕪村
母たのし汐干にあそぶ子を眺め 星野立子
激流を鮎の竿にて撫でてをり 阿波野青畝
手で顔を撫づれば鼻の冷たさよ 高濱虚子