酒ならばたしなむと言へ鱧の皮 吉田汀史
仏にも寒九の水をたてまつる 森澄雄
達筆のわが名たまはる年賀状 ハードエッジ
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
酒ならばたしなむと言へ鱧の皮 吉田汀史
仏にも寒九の水をたてまつる 森澄雄
達筆のわが名たまはる年賀状 ハードエッジ
従姉妹とは一つ違ひや花衣 星野椿
牡丹の色違へども蘂の金 川崎慶子
すれ違ふ寒鯉に渦おこりけり 岸本尚毅
夜ごと来る狸子連れとなりにけり 中本真人
聖菓切るためにサンタをつまみ出す 松浦敬親
年玉を妻に包まうかと思ふ 後藤比奈夫
深川のかんかん照りの祭かな 大木あまり
行く秋や朝を照らせる常夜灯 岡田一実
照れば金日かげれば銀芒かな 下村梅子
水尾の端遅日の岸に届きけり 村上鞆彦
毎日の朝寝とがむる人もなし 松本たかし
蝉のこゑ届かぬところまで泳ぐ ハードエッジ