菫束ぬ寄りあひ易き花にして 中村草田男
ガラス戸の遠き夜火事に触れにけり 村上鞆彦
如月や身を切る風に身を切らせ 鈴木真砂女
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
菫束ぬ寄りあひ易き花にして 中村草田男
ガラス戸の遠き夜火事に触れにけり 村上鞆彦
如月や身を切る風に身を切らせ 鈴木真砂女
泳ぎ子を警め通る草刈女 清崎敏郎
銀杏散る善は急げと言ふ如く ハードエッジ
木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ 加藤楸邨
年の瀬や続く天気にはげまされ 星野立子
数ふるははぐくむに似て手毬唄 片山由美子
寒の字のとれて雀のよく弾み 横井理恵
水底に暑さ忘るる豆腐かな
人魂も涼みに来れ蚊遣香
火も人も裸なりけり夜の海
白シャツを脱いで真黒日焼の子 ハードエッジ
熱く白く飯炊き上げぬ日焼子に 櫛原希伊子
日焼子のしづかに寺の書道塾 日向亮司