春浅し空また月をそだてそめ 久保田万太郎
百千鳥雌蕊雄蕊を囃すなり 飯田龍太
すててこや百鬼夜行のしんがりの 佐々木六戈
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【お付】 今生の汗が消えゆくお母さん 古賀まり子
春の雪ねえお父さんお母さん 芳野ヒロユキ
母の日のおかあさんてばおかあさん 高澤良一
外套を脱げば一家のお母さん 八木忠栄
和語俳句 【え】 涼しさは花えらびゐる尼二人 長谷川双魚
いたづらをせむと笑む子やさくらんぼ 鶴岡加苗
水着選ぶいつしか彼の眼となつて 黛まどか
大寒を選びしごとく逝きたまふ 鷹羽狩行
開発素句報 2017-11 都市いくつ灰となりたる終戦日
耳にして暑さも峠てふ言葉
生き延びし女子供や終戦日
安らかや日は夕焼に包まれて