梅漬けし功に賜る赤き爪
長茄子は寝そべるやうな長さなり
寝返れば去年がころりと今年かな
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
梅漬けし功に賜る赤き爪
長茄子は寝そべるやうな長さなり
寝返れば去年がころりと今年かな
神々も寂しかりしや秋の暮
原つぱも喇叭も消えて秋の暮
町の子に町の寂しさ秋の暮
小春日のそれは小さなエピソード
座布団や小春日和の人を待つ
小春日や枯れ行く草を暖めて
鳴き通す図書館裏の本の虫
童謡が「あれ」と歌ふよ虫の声
この頃の虫の弱音や数も減り
秋晴のマンション写真撮れさうな
桜紅葉桜黄葉とうち混じり
船外に泳ぎ遊ぶや天の川