みほとけのふところふかく寝正月
見えてゐる机の裏や寝正月
「寒いね」の「ね」の優しさのね正月
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
みほとけのふところふかく寝正月
見えてゐる机の裏や寝正月
「寒いね」の「ね」の優しさのね正月
春の海ウインナワルツお正月
エルビスは正月生れ松さわぐ
正月を遊び尽して目出度けれ
天照大神様初日の出
初日の出ただちに富士を荘厳す
選ばれし勇者のごとく初日浴ぶ
左義長の火の粉ぱちぱち新しき
火もまた涼しとどんどの中の達磨さん
どんど火の崩れむばかり崩れたり
めでたさの観音びらき初御空
高く飛ぶものはゆつくり初御空
青空は塵の恩寵初御空
神々は陸海空に初日の出
藍すがし茜めでたし初日の出
宿の湯の永久にあふるる初日かな
つながつて長き夜汽車の去年今年
十二時は即ち零時去年今年
時計みな去年今年なく励むなり