でで虫のごくりともどる殻の中 大石雄鬼
潜水艦夏空を見てまた沈む ハードエッジ
遠ざかる一つの時代天の川 ハードエッジ
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
でで虫のごくりともどる殻の中 大石雄鬼
潜水艦夏空を見てまた沈む ハードエッジ
遠ざかる一つの時代天の川 ハードエッジ
番付で言へば大関豆御飯
傘さして雨の茅の輪を潜りけり
虹も出てとても綺麗な雨あがり
石鹸玉吹くや子猫が目を丸う
モナリザの瞳に映る天の川
うす目して赤切れは物言ひたげな
柿の実の大暑に耐ふる緑色
サイダーとラムネの差異を雲に聞く
団扇絵の美人片手に夕涼み
恐竜は夕立に目を細めたり
強面の野分なれども目が綺麗
水平に目の玉ふたつ初日の出
口笛の如く流星刺さりけり
立冬や歯磨で歯を美しく
いもうとへくちうつしなる手毬唄
寝転ぶに春の証の腕まくり
団扇絵の美人片手に夕涼み
梅が枝の肘の辺の氷柱かな