枯葉いま枯葉色なり銀杏は黄
悉く核融合や冬の星
年用意カレーも買つて抜かりなく
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
枯葉いま枯葉色なり銀杏は黄
悉く核融合や冬の星
年用意カレーも買つて抜かりなく
秋晴のマンション写真撮れさうな
桜紅葉桜黄葉とうち混じり
船外に泳ぎ遊ぶや天の川
朝顔の花が減り葉に穴があき
朝夕の六時の暗さ曼珠沙華
柿の実に装填されし種八個
荒ぶるや門の仁王と菊の武者
桃の実の花柱名残といふあたり
穴のあるナットと穴のなき木の実
紫外線浴びて真赤な鶏頭花
団栗が旨し縄文土器を焼く
失敗を面白がつて夜の長し
頂上の光るは雪か雲の峰
酷暑日は本も机もほつかほか
町川の夕立濁りの塵芥
万緑に光合成の今や旬
炎天をスポーツカーの真つ赤なり
水は清きわが故郷に帰省かな
木に白と書いて柏や柏餅
骨あまたぐいと曲げたる梅雨の傘
金銀は龍宮城の海月なり
あたたかや歳時記「春」が平積に
曇天の生みし華やぎ春の雪
日本を少し広げて潮干狩