子規の忌のへちま束子の軽きかな
関東や葱を真白に醤油濃し
胎の子に初湯加減を聞く夜かな
俳人、葉書俳句「開発素句報」「全然堂歳時記」発行人。
子規の忌のへちま束子の軽きかな
関東や葱を真白に醤油濃し
胎の子に初湯加減を聞く夜かな
明るくて雲も浮んでみたき春
涼しさに住んでもみたき土星の輪
氷柱にはなれず平らに氷る水
左義長の火の粉ぱちぱち新しき
火もまた涼しとどんどの中の達磨さん
どんど火の崩れむばかり崩れたり
めでたさの観音びらき初御空
高く飛ぶものはゆつくり初御空
青空は塵の恩寵初御空
神々は陸海空に初日の出
藍すがし茜めでたし初日の出
宿の湯の永久にあふるる初日かな